シタール × バターチキンカレー 開発秘話 店主も太鼓判! クリーミーかつ爽快な味の世界 オーナー 増田泰観氏

4つのバランスでとらえた名店の濃厚な味わい

 千葉・検見川という立地で、首都圏はもとより遠方から訪れるファンも多い『印度料理 シタール』。とりわけリピーターが多いのがバターチキンカレーである。その濃厚な味わいの表現に挑んだ。
 「生クリームのまろやかさ、香辛料のさわやかな香り、そしてトマトの酸味とコク、チキンの旨み。この4つが『印度料理 シタール』のバターチキンカレーの特徴と考えました。」
 そう語るのは、ハウス食品 開発研究所の木川奈津江。製品化の道は決して平坦なものではなかった。

開発秘話 写真
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手間暇かけた工夫により近づけたシタール流の味わい

 「バター、生クリーム、スパイス、それぞれのバランスを考えたのはもちろんですが、トマトがひとつポイントとなりました。品種によって酸味や甘味がそれぞれ違うので、味にとても関係してくるんです。」
 世に何種類もあるトマトの中からひとつひとつ試作し、シタール流の味わいに合うものを選定した。
 「そしてチキンに香辛料で下味をつけることも重要でした。こうすることで、ソースとのなじみが違ってきます。」
 手間暇かけなければ、やはり名店の味には近づけない。苦心の末に、オーナーからお墨付きがいただけたのである。

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本場インドの味わいをいかにして日本人好みに調整するか

 オーナーの増田泰観さんが『印度料理 シタール』を立ち上げたのは1981年のこと。インドのオーソドックスなスタイルを継承しつつ、日本人の口に合うよう、味を調えることに心血を注がれてきた。
 「例えばスパイスはきつすぎず、やさしく感じられるようにしたり、油はひかえめにしたり。インド料理ではマスタードオイルやココナッツオイル、ピーナッツオイル、ギー(バター)などの油をよく使うのですが、これらをサラダ油や白絞油、菜種油など、日本人が食べやすいよう、料理によって変えています。インドには年3回程度通っていますが、現地で購入する食材も多いですよ。スパイスならまず鮮度が大事ですし、質の問題もあります。シナモンひとつとっても、種類がいろいろある。そしてやっぱり原材料の吟味が大事ですね。ナンに使う小麦粉、サラダに使う野菜、卵など、産地指定して購入しているものも多いです。」
 インド料理のおいしさをもっと日本人に知ってもらいたい、その思いで走り続けてきた増田さん。店には今日も行列が絶えない。

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パクチーやニンニクを使ったひと手間でよりシタール流の味わいに!

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 ご家庭でよりおいしく味わうポイントを、増田さんが教えてくれた。
 「コリアンダー、つまりパクチーの葉を添えてみてください。手間でなければみじん切りに。1人前に2~3枚程度で構いません。インド料理らしさがグッとアップします。またはニンニクを薄切りにして、唐辛子と一緒にバターでゆっくり炒めてください。1人前で薄切りニンニク2枚、唐辛子2分の1本、バターはティースプーン1杯程度。ニンニクがキツネ色になれば完成です。これをカレーにかけると、より濃厚な味わいになりますよ。」

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