カレーに合う肉をプロが厳選! 定番やおすすめの種類とは?

カレーに合う肉をプロが厳選! 定番やおすすめの種類とは?

カレーに入れる肉選び、「定番はどれ?」「この肉は合うかな?」と迷ってしまう方が意外と多いようです。そこで今回は、カレーに合う肉をプロが厳選。鶏もも肉など使いやすい定番3種と、手羽元などコスパ◎の肉から高級感のある肉までおすすめ4種を紹介します。また、1人前の目安量や肉のおいしさを引き出す調理のコツも解説。カレーの肉でもう迷いません!

カレーの肉【定番】使いやすさで選ぶならこの3種

ここで紹介する3種の肉は、カレーとの相性がいいことはもちろん、長く煮込む必要がなく、調理が簡単という「使いやすさ」が特徴です。比較的安価で入手しやすいのもポイント。カレーの肉で迷ったら、この3種から選べば間違いありません。

①【鶏もも肉】手軽にコクとうまみを出すならコレ

白い容器に入った鶏もも肉

同じ鶏肉の部位「むね」と比べると肉質はかための鶏もも肉。適度な脂がコクとうまみを出しつつも、全体的には淡泊であっさりとした味わいのカレーに仕上がります。

1人分の目安量
70〜100g程度(一口大の角切り、3〜4切れ)

調理のポイント
表面に焼き色をつけると、内側のうまみ成分や水分の流出を防ぐことができます。また、香ばしい風味が加わり、おいしく仕上がります。加熱時間が長すぎると水分を失い、パサつきやすくなるので注意しましょう。鶏肉は肉の水分が出やすいため、水加減は調整ください。

▼鶏もも肉を使ったカレーレシピはこちら

②【豚こま肉】リーズナブルかつ時短もできる

白い皿にのせた豚こま肉

「もも」「バラ」など複数の部位が混ざっている豚こま肉は、細切れ状態なので、そのまま使うこともでき、火も通りやすく、手早く作りたいときに便利です。肉から適度な脂が溶け出てうまみがありながらも、クセのない味わいのカレーになります。リーズナブルな点も見逃せない魅力。

1人分の目安量
40〜60g程度

調理のポイント
他の具材と一緒に入れて炒め、水を加えて煮込めばOKですが、加熱時間が長すぎると水分を失い、パサつきやすくなるので注意しましょう。薄力粉をまぶして丸め、表面を焼いてかたまり肉風にするのも、また違った食感を楽しむことができておすすめです。

▼豚こまを使ったカレーレシピはこちら

③【牛切り落とし】肉のおいしさが際立つカレーはコレ

白い皿にのせた牛切り落とし肉

肉の存在感を強調したいときは、肉のうまみが強くて味の濃い、牛切り落とし肉を選びましょう。肉の脂やうまみがカレーに溶け込み、高級感のある味わいになります。

※普段は鶏や豚を使うことが多いけれど、記念日のメニューなどでさらに高級感を出したい! という場合は、「牛角切り肉」がおすすめです。

1人分の目安量
40〜60g程度

調理のポイント
他の具材を先に炒め、ある程度火が通ったら肉を加えて、加熱しすぎを防ぎます。

▼牛切り落としを使ったカレーレシピはこちら

カレーの肉【おすすめ】コスパ◎の肉から高級感のある肉まで

定番ではないけれど、カレーに合う肉はまだまだ他にも。ここでは、価格・味・調理のしやすさを考えて、コスパのいい3種と、ちょっとリッチな味わいの1種をご紹介。肉の特徴や調理のコツをつかみ、いつもとひと味違ったカレーを楽しみましょう。

①【鶏むね肉】パサつくイメージも調理法次第で一新

白い容器に入った鶏むね肉

鶏むね肉は「パサつく」「食感がかたい」などの理由でカレーに使うのを敬遠しがちですが、調理法次第でカレーとの相性抜群に。脂質が少ないものの肉質はやわらかくあっさりしているので、カレーそのものの風味を感じやすい仕上がりになります。

1人分の目安量
50g程度

調理のポイント
フォークで全体に穴を空けたり、めん棒で肉をたたいたりすると肉質がやわらかくなり、さらに酒やにんにく、しょうが、ヨーグルトなどに漬け込んでから焼くとしっとりジューシーに仕上がります。また、小麦粉や片栗粉を薄くまぶしてから焼くと水分の流出が抑えられ、パサつきにくくなります。

▼鶏むね肉を使ったカレーレシピはこちら

②【手羽元】肉のうまみを出すならこの肉!

白い皿にのせた手羽元

骨付き肉は調理に手間がかかるイメージがありますが、実は切り込みを入れるだけなので簡単。手頃な価格で手に入るのもうれしいポイントです。また、骨のまわりに肉のうまみが凝縮されているので、カレーに入れて煮込むとコクのある味わいに。同じ鶏の骨付き肉に手羽先がありますが、手羽元のほうがあっさりとしていながらも、食べごたえがあります。

1人分の目安量
2本程度

調理のポイント
骨に沿って切り込みを入れておくと、肉の中心まで火が通りやすくなり、食べるときも骨からはがしやすくなります。また、表面に焼き色をつけると内側のうまみ成分や水分の流出を防ぐことができ、おいしく仕上がります。

▼手羽元を使ったカレーレシピはこちら

③【ひき肉】そのままでもミートボールなどでも使える

白い容器に入ったひき肉

ひき肉といえばキーマカレーが定番メニューですが、普通のルウカレーにも使えます。ひき肉は、肉を切る手間がなく、火の通りも早いので、短時間での調理が可能。ミートボールやハンバーグなどに成形してから入れられるメリットもあります。

1人分の目安量
40〜60g程度

調理のポイント
そのまま使う場合は、肉と他の具材を一緒に炒めて。ひき肉は、加熱しすぎると水分を失い、パサつきやすくなるので注意。ミートボールなどに成形してから使う場合は、低温から加熱すると中心まで徐々に火が通るため、急激な水分の蒸発によるパサつきを防ぐことができます。また、ひき肉は肉の水分が出やすく、ゆるめのカレーになりやすいので、水加減で調整しましょう。

▼ひき肉を使ったカレーレシピはこちら

④【牛角切り肉】リッチなカレーを楽しみたいときに

白い面にのせた牛角切り肉

牛角切り肉は、「かた」「すね」など部位によっては肉質がかためですが、ゼラチン質が豊富なので、長時間煮込むとやわらかくなります。かたまり肉なので食べごたえがあり、肉のうまみが強く味も濃いため、いつものカレーがリッチな味わいに。カレーの肉といえば「牛肉が王道」という地域やご家庭があるのも納得の味わいです。鶏や豚を使うことが多いという方は、特別な日にぜひお試しください。

1人分の目安量
50g程度(肉多めなら100g程度)

調理のポイント
肉に塩・コショーをしてから調理すると下味がついておいしい。「かた」「すね」など肉質のかたい部位は、時間をかけて煮込むとやわらかくなります。

▼牛角切り肉を使ったカレーレシピはこちら

【コラム】いろんなあまり肉をカレーに入れて食材使い切り!

「3種のお肉カレー」

カレーに入れる肉は1種類だと思っていませんか? 豚肉や鶏肉などが少量ずつあまっていたら、一緒にカレーに入れてOK。異なる味わいの肉をカレーがひとつにまとめます。新鮮な味わいのカレーになり、食材も使い切れて一石二鳥です。

※掲載情報は、2021年11月時点のものです。

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