【えびカレーレシピ】簡単なのに本格派!えびをプリッと仕上げるコツも

お家でお手軽にエスニックな味わいを楽しめるえびカレーのレシピをご紹介。えびを風味よく調理する方法やプリプリ食感に仕上げるコツも解説するので、誰でも失敗なく作れます。市販のルウや、冷凍シーフードミックスで作る時短レシピからリッチな味わいが楽しめる欧風カレーまで、えびカレーのバリエーションレシピも必見です!
目次
【ポイント】もう失敗しない! えびを風味よくプリプリに仕上げるコツ
えびをおいしく調理するポイントをご紹介。「味が抜ける」「かたくなってしまう」など、えびの調理に関するお悩みをちょっとした工夫で解決します!
①冷凍えびは「塩水で解凍」が正解!

冷凍えびを使う場合は、塩水で解凍することで水分の流出を防ぎ、かたくならずプリプリの食感に。臭みを抑えながら、えびのうまみもしっかりキープすることができます。室温での自然解凍や電子レンジでの解凍、真水・熱湯での解凍はえびの水分やうまみが抜けやすいので、避けた方がよいでしょう。
▼冷凍えびの解凍方法
(1)冷凍えびを3%の塩水(水200mlに対して塩6g)につける(約30分~1時間が目安)。
※浸水時間は室温によっても異なります。
(2)身を指でつまみ、かたいところがなくなったら取り出す 。
(3)真水でさっと洗い、身をつぶさないようにペーパータオルで水気をよくふき取る 。
※背わたを取るなどの下処理を続けて行う場合は、(2)の後に行う。
②風味よく仕上げるカギは「背わたを取る」&「真水でさっと洗い」

<背わたを取る>
えびの臭みを抑えるには、まず背わた(背中の黒い筋のような部分)をしっかり取り除きましょう。背わたには砂や老廃物が含まれている場合があり、臭みの原因に。えびの背中に包丁で切れ目を入れて取り除くか、竹串などで引っ掛けて引き抜くようにすると簡単に取れます。
<真水でさっと洗う>
背わたを取った後に真水でさっと水洗いをすると、余分な塩気と汚れが取れ、風味がよくなります。
また、背わたを取った後に、えびに少量の片栗粉を加えてもみ洗いする方法も。 片栗粉が細かい隙間まで入り込み、手で取るのが難しい汚れや臭みを吸着して取り除いてくれます。もみ洗いした後は、水で片栗粉を洗い流し、水気をよく拭き取ることを忘れずに!
【コラム】殻からとっただしでうまみ&風味が倍増!
せっかくなら、えびのうまみを余すところなく楽しみたい! そんな方は、捨ててしまいがちな殻や頭をぜひ活用しましょう。えびの殻や頭を炒めて香りを出し、水といっしょに煮込んだだしを、カレーに加える水の代わりに使えば、えびのうまみや風味がいっそう豊かなカレーに! ただし、鮮度が落ちたえびの殻や頭のだしはかえって臭みの原因になるので、新鮮なものを使いましょう。
【レシピ】簡単えびカレーの作り方。お家で手軽にエスニック気分!
カレー粉とトマト缶で作る、絶品えびカレーのレシピを紹介します。ココナッツミルクを使うことで、エスニックな味わいに。えびのうまみとプリプリ食感を存分に味わえるカレーに、ぜひチャレンジしてみてください!

【材料】4人分
・ えび(ブラックタイガーなど/殻つき)…中20尾
・ レモン汁…小さじ1
・ GABAN35gカレーパウダー缶…小さじ1/2
・ 玉ねぎ…中1個
・ 42g 特選本香り生にんにく…小さじ1
・ 40g 特選本香り生しょうが…小さじ1
・ カットトマト缶詰…1/2缶(200g)
※ホールトマト缶詰でも代用可。ホールトマト缶詰の場合は炒める前にあらかじめ潰しておくとよい。また、カットタイプよりも酸味が強いので、長めに煮込むことで酸味を飛ばす。
・ ココナッツミルク缶詰…100g
・ GABAN35gカレーパウダー缶…小さじ4
・ 塩…小さじ1
・ 水…150ml
・ サラダ油…大さじ1
【作り方】
えびは尾と尾に近い殻だけ残して殻をむき、背わたを取る。レモン汁とカレーパウダー小さじ1/2を加えてよくもみ込む。玉ねぎは薄切りにする。
※えびの下処理についてはこちら
POINT
レモン汁を加えると、レモンの酸味とさわやかな香りで、えびの風味がよくなります。
厚手の鍋にサラダ油を中火で熱し、1の玉ねぎ、にんにく、しょうがを焦がさないように炒める。
POINT
玉ねぎ、にんにく、しょうがを炒める前に、ほぐしたカルダモン3粒(ホール / 分量外)を香りが出るまで炒めると、さわやかな香りでえびの風味が引き立ちます。
玉ねぎがあめ色になったらカットトマトを加え、中火〜強火で水分がほぼなくなるまで水気を飛ばすように炒める。
ココナッツミルクを加える。弱火でふつふつとした状態を保ち、ココナッツミルクがなじんで全体がなめらかになるまで煮詰めたら、カレーパウダー小さじ4と塩を加え、混ぜ合わせる。
※カレーパウダーは、鍋の水分が少ないと焦げやすいので弱火のまま加える。
水を加え、沸騰したら1のえびを加える。えびが赤色になるまで中火で約5分煮る。最後に味をみて、塩気が足りなければ塩(分量外)を加えて味をととのえる。
※えびは加熱によってかたくなりやすいので、煮込み時間が長くならないように注意する。
POINT
水の代わりに、水分を飛ばすように香ばしく炒めたえびの殻や頭を煮込んだだしを使うと、えびのうまみや風味をより強く感じられる仕上がりに。
【えびカレーレシピ特集】簡単アレンジから本格派まで!
えびカレーのバリエーションレシピをご紹介。市販のカレールウと冷凍シーフードミックスを使った手軽なものから、リッチで濃厚な味わいが楽しめる欧風カレーまで!気分に合わせて選べる多彩な味わいのえびカレーをぜひお楽しみください。
1.冷凍シーフードミックスで時短!スパイシーなシーフードカレー

冷凍シーフードミックスで手軽に作れるカレーレシピ。『ジャワカレー』のスパイシーな風味と、えびなどの魚介のうまみが合わさった絶妙なおいしさが楽しめます。冷凍シーフードミックスは白ワインで蒸し焼きにして風味づけをすると、よりおいしく仕上がります。
2.さっぱり&まろやか!エビとトマトのヨーグルトカレー

いつものカレールウにヨーグルトを加えるだけでさわやかな味わいに! ヨーグルトでまろやかになったルウが、えびの優しい甘みと合わさり、一体感のあるおいしさを生み出します。えびは、ルウを溶かしてから最後に加え、加熱しすぎを防ぐのがプリプリの食感に仕上げるコツです。
3.コク深くリッチな味わい!えびの欧風カレー

えびのうまみと炒めた玉ねぎの甘味が引き立つカレーレシピ。フォンドボーペーストを使ってコクとうまみをプラスし、リッチな味わいに仕上げます。えびは、あらかじめにんにくやローリエと炒めることで香ばしさと風味が増し、カレーとの味なじみもよくなります。その際、えびの表面の色が変わったらすぐに水を加え、炒めすぎないようにご注意を。
難しそうと思われがちなえびカレーですが、えびの下処理や調理のポイントを押さえれば、誰でも簡単に本格的な風味を楽しめます。気分やシーンに合わせて、バリエーション豊かなえびカレーにトライしてみてください!
▼魚介のうまみたっぷり!シーフードカレーもおすすめ

和田 玲子(わだ れいこ)
食品事業本部 事業戦略企画部 統合プロモーション企画課
管理栄養士・スパイスマスター[ハウス食品(株)認定] として、ハウス食品の商品を通じて、より多くの方にたくさんの食と笑顔をお届けするためのレシピ開発を行う。2023年発売した「X-BLEND CURRY(クロス ブレンドカレー)」のアレンジレシピも開発。メディアでも話題に。
※掲載情報は、2025年5月時点のものです。