【トマトカレーレシピ】トマト缶と生トマトどっちを使う?酸味をやわらげるコツも

【トマトカレーレシピ】トマト缶と生トマトどっちを使う?酸味をやわらげるコツも

さわやかな酸味が魅力のトマトカレーを、市販ルウで手軽に作れるレシピをご紹介。トマト缶と生トマトを使い分けるポイントや、トマトの酸味をやわらげるコツも解説。キーマカレーやスパイスカレーなど、トマトを使った豊富なバリエーションレシピも必見です!

【ポイント】「トマト缶」と「生トマト」、どっちを使えばいい?

トマトカレーを作る時、「トマト缶」と「生トマト」のどちらを使えばいいのか迷う人も多いはず。ここでは、それぞれの特徴とカレーに入れた時の味わいを解説します。違いを知って、ぜひ使い分けの参考にしてください!

トマト缶:酸味が穏やかなコク深いカレーに

トマト缶の画像

トマト缶は、皮むき・加熱済みで酸味は弱く、旨みが濃いのが特徴。酸味が穏やかでコク深い味わいのカレーに仕上げたい時は、トマト缶を使うのがおすすめです。トマト缶は水分が多いので、カレーに加える場合は、その分加える水を少なくするなど調整するとよいでしょう。

実はトマト缶やトマト加工品にも、「ホールトマト」「カットトマト」「トマトペースト」などさまざまな種類があります。さらに味にこだわるなら、それぞれの違いにも注目してみてください!

<ホールトマト・カットトマト・トマトペーストの違い>

・ホールトマト:皮むき・加熱済みのトマトが丸ごとトマトジュースやピューレに浸かっているもの。種があり比較的酸味が強いため、長めに加熱して酸味を飛ばすと◎。煮込み時間が長いカレーで、深い旨みを引き出したい時におすすめ。カレーのベースに使う時はボウルに移し、手などでつぶしてから加熱調理を。

・カットトマト:皮むき・加熱済みのトマトがサイコロ状に切られ、トマトジュースに浸かったもの。種がある程度取り除かれており、ホールトマトと比べると酸味は弱め。キーマカレーなど煮込み時間の短いカレーで、旨みを引き出したい時におすすめ。カレーのベースだけではなく、具材としても使える。

・トマトペースト:裏ごししたトマトを煮詰めて濃縮したもの。酸味は比較的穏やかで、トマトのコクと旨みが凝縮されている。カレーにトマト缶のような具材感や酸味は加えず、トマトのコクと旨みをしっかりプラスしたい時、もしくはトマトの味わいをさらに濃くしたい時におすすめ。

生トマト:フレッシュな酸味のさわやかなカレーに

生のトマトの画像

生トマトはフレッシュな酸味と風味、みずみずしさが魅力。適度に酸味のあるさっぱりとした味わいのカレーに仕上げたい時は、生トマトを使うのがおすすめです。

カレーのベースに使う場合は、へたの周りまで赤くなっているよく熟れたものを使うのがおすすめです。皮が気になる場合は湯むきをしてから調理を。具材として使う場合は、調理工程の最後に加えることで食感を残し、彩りよく仕上げるとよいでしょう。また、生トマトも、トマト缶と同じように水分が多いため、カレーに使用する際は加える水を少なくするなど調整するとよいでしょう。

【レシピ】トマト缶で簡単!無水トマトチキンカレー

カットトマトを使い、水を使わず野菜の水分だけで作る無水カレーのレシピ。水を加えない分、素材本来の旨みと甘みが凝縮されるため、深みのある味わいに仕上がります。トマトの酸味をやわらげるコツもご紹介!

「カットトマトで作る無水チキンカレー」の画像

【材料】6皿分

ハウス プライムジャワカレー<中辛>…6皿分
カットトマト(缶またはパック入り)…1缶(400g)
※ホールトマトや生のトマトでも代用可。ホールトマトは同量で代用し、つぶしてから加える。カットトマトに比べて酸味が強いため長めに煮込むとよい。生のトマトは完熟のものを2〜3個程度(400g)で代用。皮が気になる場合は湯むきをし、入れる際は、手などで軽くつぶしてから入れる。無水カレーでは種の周りの水分を活かすため、種ごとそのまま加えるとよい。実がかたく、種の酸味も強いので、長めに加熱を。
鶏肉(もも・皮なし)…400g
玉ねぎ…中2個
パプリカ(赤・黄など)…1個
なす…2本
ズッキーニ…1本
ぶなしめじ…1パック(100g)
塩…少々
オリーブ油…大さじ3
ごはん…1200g

【作り方】

鶏肉は一口大に切る。玉ねぎは1cm角のざく切り、なす・ズッキーニ・パプリカは一口大に切る。ぶなしめじは小房に分ける。

しっかりふたができる厚手の鍋にオリーブ油を入れ、1の玉ねぎ、パプリカ、カットトマト、鶏肉、塩少々を順番に入れてふたをする。弱火~中火にかけ、鍋が温まり蒸気が上がりはじめたら弱火にして、約25分煮込む。
※野菜がしんなりし、具材が浸る程度水分が出ていればOK。足りない場合は水を加えて調整する。

POINT
野菜の甘みと旨みを出すため、低温でじっくり蒸すのがポイント。火が強いと焦げやすくなるため注意。玉ねぎを一番下に敷くことで、オリーブ油でじっくりと炒めたような状態になり、甘みと旨みが引き出される。

1のなす、ズッキーニ、ぶなしめじを加え、全体をさっとかき混ぜ、ふたをしたままさらに10分煮込む。

POINT
火が通りやすい具材は後入れすることで、煮くずれを防ぎ、食感よく仕上げる。

全体をかき混ぜたらいったん火を止め、ルウを少しずつ振り入れて溶かす。再び弱火で時々かき混ぜながら約5分煮込む。

皿にごはんを盛り、4のカレーをかける。

コラム:トマトの酸味をやわらげるコツ

トマトカレーを作ってみたら「思ったより酸味が強い……」と感じたことはありませんか?

トマトの酸味をやわらげるには、長めに加熱するのが効果的。加熱により酸味成分が減少し、味がまろやかになります。

カレーの完成後に「酸味が強い」と感じた場合は、砂糖をごく少量加えるとよいでしょう。もしくは、牛乳・生クリーム・バターなどを少量加えると、乳製品のまろやかさで酸味がやわらぎ、全体の味がととのいます。

【特集】トマト好き必見!トマトカレーレシピ3選

生トマト・ミニトマト・トマト缶を使ったトマトカレーレシピをご紹介。キーマカレーやスパイスカレーなど、それぞれのトマトの特徴を生かしたレシピを厳選しました。好みの一皿がきっと見つかるはず!

1.生トマトのチキンキーマカレー

「トマトのチキンキーマカレー」の画像

生トマトと鶏ひき肉を使った、スパイシーな風味のキーマカレー。トマトは煮込む前と後の2回に分けて加えるのがポイントです。先に入れたトマトは他の具材といっしょに炒めて煮込むことで、旨みを引き出して。後から加えるトマトは手早く火を通すことで、具材としての食感と彩り、トマトのさわやかな風味を楽しめます。

2.ミニトマトとなすのポークカレー

「なすとミニトマトのポークカレー」の画像

ミニトマトのフレッシュな味わいと鮮やかな彩りが食欲をそそるポークカレー。ミニトマトを使うと、よりトマトのさわやかな風味や食感が際立つカレーに仕上がります。味のアクセントにもなるので、最後まで飽きのこない味わいに。ミニトマトは煮込まず最後に加え、形や食感を生かすのがポイントです。

3.トマト缶とスパイスで作るチキンカレー

「スパイスでつくるトマトチキンカレー」の画像

カットトマトとスパイスで作る本格トマトチキンカレー。プレーンヨーグルトとしょう油を使い、トマトのさわやかな酸味にコクとまろやかさをプラスすることで、食べやすい味わいに仕上げます。ポイントは、トマトの色と香りが濃くなり、どろっとするまでしっかり炒めること。木べらで混ぜた時に鍋肌が少し見える程度が目安です。

トマトの種類や合わせる具材によって、味わいが無限に広がるトマトカレー。それぞれのトマトの個性を生かして、ぜひおいしさのバリエーションを楽しんでください!

ハウス食品_和田玲子さん

和田 玲子(わだ れいこ)

食品事業本部 事業戦略企画部 統合プロモーション企画課
管理栄養士・スパイスマスター[ハウス食品(株)認定] として、ハウス食品の商品を通じて、より多くの方にたくさんの食と笑顔をお届けするためのレシピ開発を行う。2023年発売した「X-BLEND CURRY(クロス ブレンドカレー)」のアレンジレシピも開発。メディアでも話題に。

※掲載情報は、2025年6月時点のものです。

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