世界のカレー シンガポール

世界のカレー シンガポール

世界屈指の人口密度を誇る都市国家、シンガポール。約7割が中国系で、そのほかにマレー系、インド系、そして欧米人などさまざまなルーツを持つ人々が暮らす多民族国家です。海上交易の要衝に位置することから国際都市として発展を遂げ、中国人街やインド人街などではその国の本格的な料理をが楽しめるレストランが多く集まっています。

シンガポールのカレー紀行

シーフードがふんだんに取り入れられた独自のカレー

インドからの移民が伝えたシンガポールのカレーには、シーフードがふんだんに取り入れられています。またココナッツミルクが使われていることが多いのも特徴。
1940~50年代に、南インドのケララ州出身の人が、魚市場で捨てられた魚の頭を見て、それを無駄にしないために作ったのが始まりと言われている「フィッシュヘッドカレー」。鯛などの白身魚の頭を赤唐辛子、ターメリックで香り付けして煮込んだカレーで、インド料理店が集中しているリトルインディア(インド人街)で昔からよく食べられています。
一方、ココナッツミルクの甘さとえびのだし、スパイスの辛みが効いたスープが特徴の「ラクサ」もシンガポールのカレーを代表する料理。具材はココナッツミルクとえび以外にも魚介が使われることもありますが、肉は使われません。

シンガポールのカレー

フィッシュヘッドカレー

シンガポールの名物料理のひとつ。鯛などの魚の頭がごろんと入ったインパクトのあるスパイシーなカレースープ。辛みと酸味、魚のだしが効いていて、具材には魚のほかにオクラやナスなどの野菜も入っています。

フィッシュヘッドカレー

ラクサ

ココナッツミルクの甘さとえびのだし、スパイスなどが入ったスパイシーなカレースープ麺。

ラクサ

※掲載情報は2020年11月時点のものです。

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