【おうちでラムカレー】基本レシピや臭みを抑えるポイントを紹介!マトンとの違いも

お店で食べるイメージの強いラムカレーですが、ポイントを押さえれば家でもおいしく作れます。本記事では、写真つきで丁寧に解説したレシピや、下処理のコツを詳しく紹介しています。初心者さんでも安心して挑戦できる内容なので、ぜひお試しください!
初めてでも安心!ラム肉やマトンの基本調理ポイント
まずはラム肉やマトンの調理ポイントをご紹介します。肉の選び方から下処理の方法まで、さらにはラム肉とマトンの違いについても解説します。
ポイント1 肉の選び方
ラム肉は、なるべく新鮮でにおいの強くないものを選びましょう。カレーには、ももよりも肩ロースなど、少し脂のある部位を選ぶのがおすすめです。煮込む時に身がしまりにくく、かたくなりにくいため、よりおいしく仕上がります。
また、ラム肉は多くの場合、冷凍されたまま輸入され、販売時には解凍された状態で提供されています。再冷凍すると風味が落ちるので、できるだけ一度で使い切れる量を購入しましょう。
一方マトンは、カット済みの冷凍品で提供されていることが多いため、必要な分だけを解凍し、料理に使いましょう。
ポイント2 調理前の下処理の方法
まず、ラム肉から出た余分な水分をキッチンペーパーでふき取りましょう。マトンの場合は、余分な血を捨てた後、水気をキッチンペーパーでふき取るようにしましょう。
また、肉をカットする際、肉の繊維に対して垂直に包丁を入れることで、繊維を断ち切り、食べやすくなります。
ポイント3 特有の臭みを和らげる方法
新鮮なラム肉の場合、臭みはあまり気にならないことがほとんどですが、にんにくやしょうが、スパイスを加えることで風味が引き立ち、ラム肉の臭みを和らげることができます。特にクミンなどのスパイスはラム肉との相性が抜群でおすすめです。
【豆知識コラム】ラム肉とマトンは何が違うの?どちらがおすすめ?
ラム肉とマトンはどちらも羊の肉ですが、「ラム」は生後12ヵ月未満の仔羊の肉、「マトン」は生後24ヵ月以上の成長した羊の肉を指します。
ラム肉は独特の香りが少なく、肉質も柔らかいので、食べやすいのが特徴。マトンはうまみが強いものの、肉質はかためです。また、マトンには「ジアセチル」などの独特の香りがあることも特徴です。
家で手軽に羊肉を楽しむなら、くせが少なく、肉質の柔らかいラム肉がおすすめです。
【ラムカレーの基本レシピ】調理工程を写真で詳しく紹介!
ラムカレーの基本の作り方を丁寧に解説! 初めての方でも安心して挑戦できるよう、写真つきで詳しく調理工程を説明します。さらに、ルウの選び方や、ラム肉の代わりにマトンを使う際のコツも紹介します。
【材料】4皿分

・ ハウス クロスブレンドカレー<辛口>…1/2箱(70 g)
・ ラム肉(肩ロース)…200 g
・ 玉ねぎ…中1・1/2個(300 g)
・ にんにく…1片
・ しょうが…1/3かけ
・ サラダ油…大さじ1
・ 水…500ml
<ルウ選びのポイント>
甘みのあるラム肉には、辛口でスパイスがきいたルウがぴったりです。辛さが加わることで、味にコントラストが生まれ、一層おいしくなります。クロスブレンドカレーはさまざまな種類のスパイスがブレンドされたルウで、ラム肉とも相性抜群です。
【作り方】
ラム肉、玉ねぎは一口大に切る。にんにく、しょうがはみじん切りにする。ラム肉は、食感がなるべく柔らかくなるよう、肉の繊維に対して垂直に切るのがポイント。

厚手の鍋にサラダ油、1のにんにく、しょうがを入れて弱火で熱する。にんにくとしょうがの香りが立ったら、1の玉ねぎを加え、玉ねぎがすき通るまで中火で炒める。にんにくは焦げやすいので注意。

2にラム肉を加え、肉の色が全体的に変わるまで炒める。

3に水を加え、沸騰したらあくを取り、具材が柔らかくなるまで弱火〜中火で約20分煮込む。
いったん火を止め、ルウを割り入れて溶かし、再び弱火で時々かき混ぜながらとろみがつくまで約10分煮込んだら完成!

<ラム肉の代わりにマトンを使う場合>
マトンを炒める際、クミン(ホール)を小さじ1程度加えます。ラム肉に比べ、かための食感のため、柔らかくなるまで1時間以上煮込むとよいでしょう。煮込む際は、水が少なくなったら適宜加えて調整してください。
【本格派におすすめ】まるでお店の味!スパイスラムカレー
お店で味わうような本格派ラムカレーを家で楽しみたい方に、おすすめのレシピをご紹介します。たっぷりのスパイスを使い、じっくりと作り上げるこだわりのラムカレーをぜひお試しください!

クミンやカルダモン、クローブなどのスパイスがきいた本格的なラムカレー。ラム肉はすりおろした玉ねぎとヨーグルトに漬け込むことで臭みが抑えられ、柔らかい食感に。スパイスを炒めて香りを引き出すことで、まるでお店で食べるような味が再現できます。お好みでガラムマサラを加え、最後にゆで卵やきざんだパクチーの葉を添えれば彩りがプラスされます! また、スパイスのきいたラムカレーはナンといっしょに食べてもぴったりです。
ラム肉は柔らかくて甘みがあり、カレーとの相性が非常によい食材。辛めでスパイスのきいたルウを使うと、おいしさをぐっと引き立てることができます。お店で食べるイメージの強いラムカレーですが、今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ家でも挑戦してみてくださいね!
監修者プロフィール

和田 玲子(わだ れいこ)
食品事業本部 事業戦略企画部 統合プロモーション企画課
管理栄養士・スパイスマスター[ハウス食品(株)認定] として、ハウス食品の商品を通じて、より多くの方にたくさんの食と笑顔をお届けするためのレシピ開発を行う。2023年発売した「X-BLEND CURRY(クロスブレンドカレー)」のアレンジレシピも開発。メディアでも話題に。
※掲載情報は、2025年2月時点のものです。