【カレーの冷凍】お悩みBEST5をプロが解決。日持ちは? 容器は? じゃがいもは?

【カレーの冷凍】お悩みBEST5をプロが解決。日持ちは? 容器は? じゃがいもは?

あまったカレーを保存するなら「冷凍」がおすすめ。でも、日持ちは? 容器は? 向かない具材は? など気になる点もいろいろ。そこで今回は、カレーの冷凍に関するお悩みについて編集部が独自に調査! よくあるお悩みBEST5についてプロが解説します。

第1位:カレーを冷凍するとき、何に入れるのが正解か分からない

カレーを容器に入れる場合、色やニオイ移り、冷凍&解凍のしやすさなどを考えると、結局何に入れて保存するのがいいのか、迷いますよね。衛生面や手軽さ、扱いやすさなどを総合的に考えた場合のベストな方法は?

解決方法:ファスナー付き保存袋を選ぶ

冷凍用保存袋の写真

密閉保存できるよう、ファスナー付きの冷凍用保存袋を選びましょう。薄く平らにしてから保存すれば、冷凍庫のスペースをとらないので、多めにストックする場合にも便利。一度使った袋は再利用せず処分を。色やニオイ移りを気にする必要もなく、衛生面でも安心な保存方法です。

冷凍用保存袋で保存するときのポイント

カレーを冷凍用保存袋に入れている写真

解凍時に食べやすいよう1食分ずつ小分けに冷凍すると便利です。冷凍用保存袋は一般的なMサイズ(およそ縦200mm✕横180mm)程度のものを使うとよいでしょう。

冷凍用保存袋に移す際は、計量カップやコップなどに袋をかぶせてからカレーを入れるようにしましょう。袋が固定されるので、カレーがこぼれにくく入れやすいおすすめの方法です。

解凍方法はこちら

保存容器を使うなら、底の浅いものを

保存容器に入れて冷凍したい場合は、底の浅い容器に1食分ずつ小分けに冷凍するのがおすすめ。底が深いと中心部に熱が残ることがあるので、浅い方が冷めやすく安心です。プラスチック製の保存容器を使用する場合は、色やニオイが移りやすいのでひと工夫を。保存容器にラップを敷いてからカレーを入れ、包んでからふたをすると、汚れるのを防ぐことができます。

第2位:冷凍カレーでの食中毒が怖い!

カレーの保存は食中毒への注意が必要です。特に夏場など気温が高い時期は、調理後のカレーをどのように扱えば安全なのか心配になりますよね……。カレーを冷凍する場合、具体的にどういった点に気をつければいいのでしょうか?

解決方法①:素早く粗熱をとる

カレーを作り終えたら、なるべく素早くあら熱をとるようにしましょう。まだカレーが熱々の場合には、金属製のバットなどに入れて薄く広げるのがおすすめです。常温で放置してしまうと、たとえ冬場でもウエルシュ菌などの細菌が増殖し、健康に影響を与えることがあります。

解決方法②:小分け&密閉保存

冷凍用保存袋に入れたカレーの写真

粗熱をとったカレーは小分けにして密閉保存することで、さらに食中毒のリスクを減らします。冷凍用保存袋に移す場合、袋に対してカレーの量は8分目以下を目安に入れてください。袋の上部が1cm程度空いていると、液もれを防ぐことができるので安心です。

カレーを入れた冷凍用保存袋は、薄く平らにならし、しっかり空気を抜いてから袋の口を閉じます。そのままバットにのせ、濡れ布巾を上からのせたり、袋ごと氷水に浸けたりして、中心までしっかり冷ましてから冷凍庫に入れましょう。あら熱が取れてから冷凍すると効率がよく、電気代の節約にもなります。

解凍方法はこちら

<気をつけて!>常温保存は冬でもNG。冷蔵は翌日まで

調理した日の翌日までに食べきる場合は冷蔵保存でもOK。冷蔵する場合も、冷凍保存と同様、ファスナー付き保存袋か底の浅い保存容器に1食分ずつ小分けに入れて保存を。必ず中心までしっかり冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。
たとえひと晩でも、常温で放置するのは絶対避けて。冬場などの寒い時期も、食中毒の危険性があるので常温保存はNGです。

第3位:冷凍カレーは正しく解凍しないとおいしくなくなりそう

冷凍しておいたカレー。いざ、解凍してみると「あれ、おいしくなくなったかも?」と感じたことのある人も多いのでは? 味が落ちたと感じるのは解凍方法が間違っているのが原因かも。おいしく食べられる解凍のやり方とは?

解決方法①:自然解凍or流水解凍してから鍋や器に出す

流水解凍している写真

食べる半日前に冷蔵庫に移して自然解凍、もしくは流水解凍で半解凍状態にしてから鍋に移し、温め直すのがおすすめです。冷凍用保存袋に入れて冷凍したカレーは、油分が多く、耐熱温度を超えることがあるので、袋のまま電子レンジで解凍するのは避けましょう。電子レンジで温めたい場合は、耐熱容器に移してから加熱するとよいでしょう。

解決方法②:かき混ぜながら温めて加熱ムラを防ぐ

耐熱容器に冷凍したカレーをまぜている写真

解凍ムラを防ぐため、冷凍したカレーはかき混ぜながら数回に分けて温めましょう。鍋で温める場合はヘラやおたまなどを使うと、混ぜやすいのでおすすめ。電子レンジで加熱する場合も、途中で一度取り出し、スプーンなどで全体を混ぜてから再度加熱するように。温め直したカレーは必ず熱いうちに食べるようにしましょう。

第4位:冷凍カレーの日持ち・消費期限が分からない

冷凍保存したカレーは長持ちしそうなイメージですが、具体的にいつまでに食べきればいいのか迷うところ。ずばりその消費期限は?

解決方法:おいしく食べるには、なるべく早めに消費

日付入りのカレーが入った冷凍用保存袋の写真

冷凍したカレーをおいしく食べるなら、風味が落ちる前に早めに消費するようにしましょう。調理してからなるべく早めに食べきるのがおすすめ。冷凍して1ヶ月以内であれば、多少風味は落ちますが、安全性に問題なく食べることができます。ただし、消費期限は冷凍庫の開閉頻度などにも左右されるので、注意してください。

消費期限を間違えないために、冷凍用保存袋にはあらかじめ日付を記入してから冷凍庫に入れると、よいでしょう。

第5位:カレーを冷凍すると、じゃがいもの食感が悪くなりそう

カレーの定番の具材といえばじゃがいも。でもじゃがいもは冷凍すると、食感が低下してしまいます。どうすれば解決できるのでしょうか?

解決方法①:取り除く

じゃがいもは、冷凍すると解凍時に水分が抜けて食感が低下します。気になる場合は、先に取り除いてから冷凍しましょう。じゃがいも同様、でんぷんを多く含む野菜(さつまいも、かぼちゃなど)やにんじんも、食感が低下しやすいので取り除くことをおすすめします。

また、事前に冷凍することが分かっている場合には、これらの野菜を入れずに作るのもよいでしょう。

解決方法②:鍋ですりつぶす

じゃがいもは、あらかじめすりつぶしてから冷凍するのがおすすめ。カレーが熱いうちに、鍋の中のじゃがいもをおたまで上から押してつぶすか、じゃがいもだけを器に取り出し、フォークの背でつぶしてからカレーに戻し入れてください。にんじんも、じゃがいも同様に冷凍すると食感が低下しますので、気になる場合は、冷凍する前にすりつぶしましょう。

解決方法③:じゃがいもは別でソテーする

じゃがいもを焼いている写真

あらかじめ冷凍することを想定してカレーを作る場合は、じゃがいもをソテーしてから入れる裏ワザも。じゃがいもは他の具材と一緒に煮込まず、油を熱したフライパンで別でソテーしてからカレーと一緒に冷凍保存袋に入れて冷凍庫へ。オイルでコーティングすることで、冷凍しても水分が逃げず、おいしさをキープできます。

あまったカレーは正しく冷凍・解凍することで、おいしくいただくことができます。カレーうどんにリメイクするなど、楽しみ方もいろいろ! カレーを冷凍したことがなかったという方も、ぜひこの記事を参考にトライしてみてください。

※掲載情報は、2021年10月時点のものです。

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