ハウス食品はトランス脂肪酸の減少に取り組んでいますか。
はい。既に取り組んでいます。製品毎のトランス脂肪酸について、下記にご案内しています。
- トランス脂肪酸は、天然の食品中に含まれているものと、油脂の加工・精製する工程でできるものがあります。
- 油脂の加工・精製でできるトランス脂肪酸は、主に液体の油脂を固体の油脂にするための水素添加という工程で生成することがあります。また、油脂を精製する工程でも微量に生成します。部分的に水素添加された油脂は、食感作り、貯蔵性や酸化安定性などの機能に利用されてきました。
- ハウス食品では、カレー・シチュー・ハヤシ等のルウ製品やスナック製品に含まれるトランス脂肪酸の低減化に取り組んで参りました。具体的には、部分的に水素添加された油脂を使用しないこと、また、精製済みの油脂ではトランス脂肪酸含量の少ないものを使用しています。
- ハウス食品の代表的な製品に含まれるトランス脂肪酸含量は下表のようになります。
製品 | トランス脂肪酸含量(g)※ | ||
---|---|---|---|
製品100g当たり | 1食当たり | ||
ルウカレー | バーモントカレー 中辛 | 0.53 | 0.10 |
こくまろカレー 中辛 | 0.52 | 0.09 | |
ジャワカレー 中辛 | 0.57 | 0.12 | |
粉末ルウカレー | プライムバーモントカレー 中 辛 | 0.00 | 0.00 |
顆粒シチュー | シチューミクスクリーム | 0.00 | 0.00 |
レトルト | カリー屋カレー 中辛 | 0.09 | 0.16 |
プロクオリティ 中辛 | 0.11 | 0.19 | |
スナック | とんがりコーン あっさり塩(68g) | 0.14 | 0.10(1袋当たり) |
オーザック あっさり塩(55g) | 0.16 | 0.09(同上) |
トランス脂肪酸含量は、原料の油脂を当グループが分析し、製品の含量として算出したものです。
トランス脂肪酸の分析法は、AOAC 996.06、AOCS 1h-05及び基準油脂分析試験法2.4.4.3-2013に準拠しています。
定量下限は、製品100g当たりトランス脂肪酸0.05gです。
- 食品安全委員会は、2012年、日本人のトランス脂肪酸の一日の平均的な摂取量は0.7gであり、総エネルギーの約0.3%と推定しました。この値は、WHOの目標である総エネルギー比の1%(約2g)未満であり、健康への影響は小さいと評価しています。ただし、脂質をとり過ぎた食事をしている人は、留意する必要があるとも指摘しています。
【関連FAQ】
Q.トランス脂肪酸とは何ですか。