ニュースリリース
2009年05月21日
大豆由来成分(大豆たん白質と大豆サポニン)による体重・内臓脂肪低減効果を確認
〜第63回 日本栄養・食糧学会で発表〜
ハウス食品は、近畿大学農学部の森山達哉准教授(農学博士)の協力を得て行った動物試験、及び武庫川女子大学国際健康開発研究所所長の家森幸男教授(医学博士)の協力を 得て行なったヒト臨床試験において、大豆由来成分(大豆たん白質と大豆サポニン(注1))の継続摂取により体重及び内臓脂肪が低減することを確認いたしました。この研究成果は家森幸男教授と森山達哉准教授が、2009年5月20日から22日まで長崎で開催される第63回日本栄養・食糧学会で発表いたします。
(注1)「大豆たん白質」:大豆のたん白質で、血中のコレステロールを低下させる等の様々な機能を有していることが知られています。
「大豆サポニン」:近年注目が集まっている大豆に含まれる成分の1つで、糖の吸収を抑制する等の機能が知られています。
マウスを用いた動物試験では、高脂肪食によって肥満をおこさせた後に、大豆たん白質と大豆サポニンを単独または組み合わせて含む軽度なエネルギー制限飼料を、摂取エネルギー量を揃えたうえで、4週間継続摂取した際の、体重の推移と摂取後の精巣周囲脂肪率(ヒトの内臓脂肪に相当)とその他血液指標(血糖値、レプチン(注2)等)を調べました。
(注2)「レプチン」:食べる量を抑えたり、エネルギー消費を促進するという働きを持っているホルモンで、最近の研究で内臓脂肪量と深い関係がある事が分かってきています。
その結果、大豆たん白質と大豆サポニンを組み合わせて摂取させた群において、対照群(大豆成分を含まない餌を摂取)と比較し、体重の低減促進傾向が確認されました。さらに精巣周囲脂肪率、血糖値、血中レプチン濃度にも同様の傾向がみられました。
そこでヒトでも同様の効果が得られるのかを確認するため、BMI(注3)が25kg/u以上30kg/u未満の男女39名(30〜50代)に、大豆たん白質(15g/日)と大豆サポニン(362mg/日)を両方ともに含む試験食品(試験食群)、あるいは大豆成分を含まない対照食品(対照食群)を毎日朝・夕2回、食事とともに8週間摂取してもらい、体重、内臓脂肪量(腹部CT)、尿・血液生化学項目を調べました。
(注3)「BMI」:肥満の判定によく用いられる体格指標です。日本肥満学会の判定基準ではBMI25kg/u以上が肥満とされています。〔計算式:体重(kg)÷(身長(m))2〕
その結果、大豆たん白質と大豆サポニンを組み合わせて摂取することにより、摂取前と比較して内臓脂肪面積の有意な減少が確認され、体重、皮下脂肪面積についても減少傾向が認められました。尚、試験期間中いずれの群においても摂取エネルギー量及び運動量の有意な変化は認められず、安全性において問題となる事象も認められませんでした。
以上の結果から大豆たん白質と大豆サポニンを組み合わせて継続摂取することにより、 内臓脂肪の低減及び体重の低減に効果があるものと考えられます。
ハウス食品では、今後大豆たん白質と大豆サポニンの作用メカニズムについて研究していく予定です。
【動物試験結果】 注. 試験前の平均体重43g

【ヒト臨床試験結果】
