ハウス「食と農と環境の体験教室・さいたま」開催レポート 2013

第1回目  2013年5月26日(日) 曇りのち晴れ    参加人数: 14家族37名

池袋からのバス移動組と現地集合組が合流して、ファーム・インさぎ山にて開会式。周囲の豊かな緑と広い田んぼと畑にみんなビックリしました。
太陽も照り出し気温も上がってきましたが、裸足で田んぼに入ったので水の気持ちよさを感じました。でも、最初は泥が気持ち悪かったり、足がはまってしまい、まっすぐに歩くことが出来なかったり、大変でした。徐々に田植えに慣れた結果、予定より30分早く5畝(5アール)の田植えは終了。お昼はカレーにみんなで舌鼓。約100人分のカレーはほぼ完食でした。休憩の後、畑に移動し、トマト・ピーマン・サトイモの植えつけをして、家族の畑として名札をたてました。次回までにどのくらい大きくなっているかとても楽しみです。

活動内容1 開会式

木に囲まれた広場で開会式。木陰で涼しい。

木に囲まれた広場で開会式。木陰で涼しい。

家族ごとに自己紹介。後ろからファームインさぎ山の萩原さんが優しく見守ります。

家族ごとに自己紹介。後ろからファームインさぎ山の萩原さんが優しく見守ります。

活動内容2 田植え

全員で1列に並んで田植えを開始。大人と子どもが交互に並びました。

全員で1列に並んで田植えを開始。大人と子どもが交互に並びました。

あらら...。尻もち、ついちゃったかな?

あらら...。尻もち、ついちゃったかな?

活動内容3 昼食

今回は農作業が多かったので、カレーはスタッフが準備しました。子ども達は、珍しい羽釜でのご飯炊きを体験。藁で炊くと絶妙の火加減でご飯がおいしい!

今回は農作業が多かったので、カレーはスタッフが準備しました。子ども達は、珍しい羽釜でのご飯炊きを体験。藁で炊くと絶妙の火加減でご飯がおいしい!

「お腹すいた〜!」カレーはたくさんあるからお代わりしてね。

「お腹すいた〜!」カレーはたくさんあるからお代わりしてね。

活動内容4 畑の作業

ピーマンの苗を植えました。根本をしっかり押さえて最後には添え木を刺します。

ピーマンの苗を植えました。根本をしっかり押さえて最後には添え木を刺します。

たい肥をかけて、畑を後にしました。たい肥もファーム・インさぎ山で落ち葉や牛糞等で作っています。

たい肥をかけて、畑を後にしました。たい肥もファーム・インさぎ山で落ち葉や牛糞等で作っています。

参加者の声

ご応募いただいた理由についてお聞きしたところ、

  • 机上の学習よりも、肌で感じる体験で成長して欲しい。
  • お米を作ってみたかった。
  • 小学校生活最後の家族の時間を大切に使いたい。

等のお声をいただきました。

また、印象に残った活動は
全員が「田植え」とのことでしたが、畑でも「色々な野菜を植えたのが楽しかった」との感想をいただきました。その他に、

  • お友達ができたので、7月が楽しみ。
  • 夏野菜や稲の成長を楽しみに、家でも家族で話をしたい。

というご意見もお寄せいただきました。

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第2回目  2013年7月28日(日) 晴れ一時雨    参加人数: 12家族32名

体験教室の2回目。今日は午後からのスタートで、暗くなってから里山に入り昆虫採集やきもだめしのプログラムがあります。
まずは、田んぼの草取りと生き物調査。5月に植えた稲が大きく育っていて感激です。田んぼに入って雑草を取るはずが、カマキリやカエルを捕まえて早くも生き物調査が始まってしまいました。捕まえたカエルや昆虫は、高校の生物の先生をしていらっしゃった斉藤先生が詳しく説明をしてくださり、大人も興味津々でした。
広場で夕食のハヤシライスを食べる予定だったのですが、雲行きが怪しくなり、急遽、古民家「野良里(ノラリ)」へ移動。「野良里」に到着したとたんに大粒の雨が・・・。間一髪セーフ。夕食を食べている間に雨も上がり、予定通り里山に入りました。懐中電灯の明かりだけが頼りの「暗闇」。日頃、街灯やネオンに慣れた私たちには新鮮な体験でした。

活動内容1 田んぼの草取り

ファームインさぎ山の萩原哲也さんから、雑草の取り方と注意点を聞きました。

ファームインさぎ山の萩原哲也さんから、雑草の取り方と注意点を聞きました。

一斉に田んぼの中へ。水が冷たくて気持ちいい〜。

一斉に田んぼの中へ。水が冷たくて気持ちいい〜。

活動内容2 生き物調査

子ども達が捕まえた生き物は、ホワイトボードに名前を書き出しました。斉藤先生に熱心に質問する姿も・・・。

子ども達が捕まえた生き物は、ホワイトボードに名前を書き出しました。斉藤先生に熱心に質問する姿も・・・。

斉藤先生のお話は、食物連鎖の話や、環境の変化で生き物の姿が変わってしまったことにも及びました。

斉藤先生のお話は、食物連鎖の話や、環境の変化で生き物の姿が変わってしまったことにも及びました。

活動内容3 収穫

じゃがいもを掘り出して、ニッコリ。

じゃがいもを掘り出して、ニッコリ。

ピーマンとトマトも収穫。赤くなったトマトが少ないのは、カラスに食べられてしまったからだそうです。

ピーマンとトマトも収穫。赤くなったトマトが少ないのは、カラスに食べられてしまったからだそうです。

活動内容4 昆虫採集

何かいるかな?木の根元を探します。

何かいるかな?木の根元を探します。

いました、カブトムシ!

いました、カブトムシ!

参加者の声

特に良かった活動をお聞きしたところ、「昆虫採集」と「生き物調査」と「きもだめし」。
一つに絞ることができない様子でした。

  • あんなにカブトムシがたくさんいるところを初めて見ました。
  • 先生が生き物の説明をしてくれて、大変勉強になりました。
  • 子ども達だけで行った「きもだめし」が良い経験になったようです。

また、前回の体験教室後、ふだんの暮らしの中での変化をお聞きしたところ、

  • 「ハウスの稲はどうなったかなぁ」と様子を気にしています。
  • 雨が少なくて大丈夫かなど、天候が農作物に与える影響を話す機会が増えました。

等のお声を頂きました。

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第3回目  2013年8月25日(日) 雨時々曇り    参加人数: 12家族29名

3回目の今日は調理を中心とした活動です。作るのは、ラタトゥイユと竹パン、ブルーベリージャムとブルーベリーを炊き込んだご飯。
あいにくの雨のため、野菜の収穫は中止し、最初から古民家「野良里(ノラリ)」に集合しました。まずは、竹パンの生地をこねて発酵させ、続いて、ラタトゥイユに入れるタマネギやピーマン等の野菜を刻みました。ブルーベリーはキレイに選別して、洗ってから鍋で煮るとおいしそうなジャムに。発酵を待つ間に火起こしも体験。誰が火を起こすことが出来るか、子ども達は一生懸命です。細めの青竹に発酵した竹パンの生地をくるくると巻き付けて、炭火で焼いた竹パンはラタトゥイユと一緒に食べたり、ブルーベリージャムをつけて食べました。ブルーベリーご飯は、炊飯器に生のブルーベリーを入れて炊くだけ。見た目は紫色でちょっとビックリですが、食べると爽やかな酸味とほのかな甘みがあって、酢飯のようで「おいしい」と驚きました。
午後からは、雨の日の農家の仕事体験。ササゲをさやから取り出す細かな作業でしたが、全員で熱心に取り組みました。さらに雨の日スペシャルメニューとして、おやつにジャガイモまんじゅうを作って、食べて、おなかいっぱい!自分たちで作ったご飯は、最高の味でした。

活動内容1 生地作り

力を入れて生地をこねています。「粘土みたい〜」「手がベトベトだったのに、だんだん、固まってきたよ!」

力を入れて生地をこねています。「粘土みたい〜」「手がベトベトだったのに、だんだん、固まってきたよ!」

こね終えたら、1つ120gになるように量って丸めて、発酵させます。丸め方を萩原さんに教わりました。

こね終えたら、1つ120gになるように量って丸めて、発酵させます。丸め方を萩原さんに教わりました。

活動内容2 野菜を刻む・火起こし

ラタトゥイユに入れる野菜を刻みました。

ラタトゥイユに入れる野菜を刻みました。

火起こしの道具。板の部分を下に押すと立った棒の根本から煙りが出ます。
「なかなか火がつかないなあ...」

火起こしの道具。板の部分を下に押すと立った棒の根本から煙りが出ます。
「なかなか火がつかないなあ...」

活動内容3 竹パン・食事

炭火の上で真っ黒に焦げないように転がしながら、焼きます。出来上がりは、外はカリカリで、中はふんわり。

炭火の上で真っ黒に焦げないように転がしながら、焼きます。出来上がりは、外はカリカリで、中はふんわり。

ラタトゥイユもブルーベリーご飯もおいしい!もちろん、竹パンも!!

ラタトゥイユもブルーベリーご飯もおいしい!もちろん、竹パンも!!

活動内容4 雨の日の農家の仕事・おやつ

ササゲはさやのまま畑で乾燥させて収穫。さやから出すのは手間がかかります。農家の方は、雨の日や夜なべ仕事で行うそうです。

ササゲはさやのまま畑で乾燥させて収穫。さやから出すのは手間がかかります。農家の方は、雨の日や夜なべ仕事で行うそうです。

ふかした、ジャガイモまんじゅうのおやつを頬張って、ニッコリ。

ふかした、ジャガイモまんじゅうのおやつを頬張って、ニッコリ。

参加者の声

「竹パン作り」は、殆どの方が「特に良かった活動」として挙げられ、印象に残った活動だったようです。
また、普段の暮らしのなかでお子様やご家族様の会話や関心、過ごし方などの面での変化については、

  • テレビなどで季節の話題と体験が結びつくようです。
  • 田植え体験後、ごはんを残さないようにする意識が芽生えてきました。
  • 野菜の好き嫌いが多かったのですが、ピーマンも少し食べてみようと努力するようになりました。
  • 野菜の値段が上下するのは出来・不出来と関係することや、雨の量が重要であることについて考えるようになりました。

等のご意見を頂きました。今日は雨の中での活動でしたが、

  • 充実した内容でとても楽しく過ごすことができました。食が中心というのも新鮮でした。

というご感想もいただき、私たちスタッフもよかったと思いました。

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第4回目  2013年9月29日(日) 晴れ    参加人数: 14家族36名

4回目の今日は5月に植えた苗の稲刈りです。陽を浴びると汗ばみますが木陰は涼しく絶好の稲刈り日和になりました。早速田んぼに移動し、ファームインさぎやまの萩原さんから稲の刈り方、束ね方をていねいに繰り返し教えていただいた後、取りかかりました。たくさんあって大変そうに見えましたが、みんなで力を合わせて頑張り約1時間で終えることができました。広場に戻り刈った稲をハサにかけた後、前に刈って干してあった稲の脱穀体験もしました。
お昼はスタッフの方に作っていただいたカレーと、新米をわらで炊いたご飯。体を一杯動かした後のカレーは最高、お代わりをする列ができました。デザートは子ども達が作ったフルーチェです。
午後はスパイスのブレンド体験。カレーやスパイスの話を聞いた後、4種類のスパイスを混ぜてオリジナルカレーパウダーを作りました。香りを確かめながら混ぜたあと、とんがりコーンを入れて振り混ぜ、カレー味のとんがりコーンが完成。一人ひとり微妙に味が違いますがどの顔も満面の笑みでした。
次に萩原さんからお米のお話し。一つの穂に何粒のモミがついているか?茶わん1杯のご飯にはみんなが刈った稲の1〜2株分が必要で、一粒の米も無駄にできないこと、また脱穀後のわらは昔から衣食住のいたるところに利用されていることを学びました。最後に赤く色づいたピーマンの収穫とサトイモの土寄せをして終了しました。

活動内容1 稲刈り

最後の一株です。

最後の一株です。

はさにかけ2週間程度天日乾燥させた後脱穀します。

はさにかけ2週間程度天日乾燥させた後脱穀します。

活動内容2 昼食

新米で食べるカレーは格別な味がしました。

新米で食べるカレーは格別な味がしました。

フルーチェ作り。子ども達も慣れてきてスムーズにできました。

フルーチェ作り。子ども達も慣れてきてスムーズにできました。

活動内容3 スパイスブレンド体験

スパイスの量を確かめながら真剣に。

スパイスの量を確かめながら真剣に。

私のとんがりコーンが一番おいしい!

私のとんがりコーンが一番おいしい!

活動内容4 収穫、土寄せ

赤く熟したピーマンは普段あまり口にすることはないけれどおいしいそうです。楽しみ〜。

赤く熟したピーマンは普段あまり口にすることはないけれどおいしいそうです。楽しみ〜。

除草とサトイモが直接陽に当たらないようにする土寄せは大事な作業です。

除草とサトイモが直接陽に当たらないようにする土寄せは大事な作業です。

参加者の声

  • 稲刈り、はさがけ、脱穀まで体験できたので、稲刈り後の作業の流れが分かりやすく良かったです。
  • 萩原さんのお米の話で「茶わん1杯に米3000粒」、今まで知らなかったことを学習できました。
  • スパイスブレンド体験がとても楽しかったです。家でもやってみたいと子どもが言っていました。

等のお声をいただきました。

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第5回目  2013年10月20日(日) 雨    参加人数: 14家族37名

5月から始まったこの教室も今日で最終回です。あいにくの雨で予定していたサトイモの収穫とたい肥用の落ち葉掃きができず、ちょっと残念。
雨が止むことを祈りつつ、古民家「野良里(ノラリ)」にて午後に行う予定だった稲わらリース作りを行いました。最初は四苦八苦していましたが次第にスムーズになり、最後にリボンで飾り付けをしてできあがりました。続いて、お昼ご飯のさつま汁用の野菜を刻みました。稲わらで炊いた新米で塩むずびを作り、3回目にみんなでさやから取り出したササゲを使った赤飯もおにぎりにしました。
午後は、萩原さんから農家の知恵に学ぶ環境についてのお話を伺いました。稲の収穫が終わった農家では稲わらを打って縄を編み、わらじや草履、編み笠や蓑(ミノ)を作ったり、むしろや座布団がわりの円座、赤ちゃんを入れておく篭も作ったそうです。また、大豆を分解してネバネバにさせる納豆菌は稲わらに付着しており、大豆を稲わらで包むことによって大豆が発酵して納豆が誕生したそうです。昔から農家では、稲わらを上手に暮らしの中に役立てていたことがわかりました。
最後に萩原さんから修了証書とお米を頂き、今年の体験教室は終了しました。

活動内容1 稲わらのリース作り

ベランダの手すりに叩きつけて、稲わらを柔らかくしました。

ベランダの手すりに叩きつけて、稲わらを柔らかくしました。

上手くできたかな?

上手くできたかな?

活動内容2 完成!

キレイな輪に作ることができて、満面の笑顔です。

キレイな輪に作ることができて、満面の笑顔です。

リボンを巻いて完成。

リボンを巻いて完成。

活動内容3 昼食作り

サツマイモは固くて切るのが大変。

サツマイモは固くて切るのが大変。

煙が立ち上るなかで、稲わらを一所懸命にくべて、ご飯を炊きました。

煙が立ち上るなかで、稲わらを一所懸命にくべて、ご飯を炊きました。

活動内容4 農家の知恵に学ぶ

「稲わらも大切な資源です」と萩原さん。

「稲わらも大切な資源です」と萩原さん。

実際に、稲わらで作った草履を見ました。意外にふかふかだね。

実際に、稲わらで作った草履を見ました。意外にふかふかだね。

参加者の声

最終回で人気だったのが、稲わらを使ったリース作りでした。リース作りの後で萩原さんのお話しを聞き、「農家の知恵について学んだことが心に残っている。稲は衣食住全てにおいて、人の暮らしに密接にかかわっていることが分かりよかった」という感想も寄せられました。

また、1年間の活動のなかで一番印象的だったのは第1回の「田んぼと鷺の生息から環境問題を考える」でした。なかには、「一連の作業が体験でき、最終回で全てがわかった」というご意見もあり、継続体験することの重要さを訴えられるご意見も頂きました。

今年度のさいたまでの体験教室はこれで終了します。みなさま、1年間お疲れ様でした。ご飯を食べる時には、田んぼや畑のことを思い出して頂ければ幸いです。

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