食材を知って、おいしく調理!

ブロッコリー

寒い冬においしい緑黄色野菜

地中海沿岸原産のキャベツを改良したものといわれているブロッコリーは、イタリアから広まりました。 カロテンとビタミンC、葉酸が豊富な緑黄色野菜です。 栄養価が高いことで近年急激に需要が伸び、輸入だけでなく国産も増えてきました。

1.どんなブロッコリー選んでる?

蕾がこんもりと丸く密集して固く締まっているもの、緑色が濃いものが良品です。蕾が開いていたり、黄色くなっていたりするものは要注意です。

茎の太さは品種によって異なりますが、同じ品種ならば、太い方が寒さの中で育った証。ブロッコリーは寒さにあたって味がよくなるので、茎もしっかりとつややかなものを選びましょう。 白い部分は真白で黒い斑点が出ていないもの、肉厚なものが良品です。

切り口

乾燥していないか、みずみずしさをチェックします。ひび割れや“す”(空洞)が入っていないものを選びましょう。

2.保存&下ごしらえのコツ

ほかの野菜と分けて保存

新鮮なものほど甘味が強くおいしいので、買った日のうちに調理するのが一番ですが、新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に立てて保存すれば、4〜5日もちます。ほかの野菜と比べて呼吸をよくするので、ほかの野菜とは分けるように新聞紙やポリ袋などに入れましょう。ゆでてから保存するのもおすすめです。

ビタミンCを守るゆで方

電子レンジで加熱する方が、ゆでるよりもビタミンCの流出を防ぐことができます。ゆでるときは、ブロッコリーが半分つかる程度の水を入れて蓋をして蒸しゆでにすると、流出が抑えられます。塩ひとつかみを入れると、色鮮やかにゆであがります。

冷凍保存するときは

ブロッコリーは、冷凍保存も可能です。冷凍するときは、切ってから少し固めに塩ゆでし、ポリ袋などに入れて保存します。その際、ポリ袋から空気を抜くのを忘れずに。冷凍保存は、1カ月を目安に使い切るようにします。

茎も残さず食べよう

茎にも栄養が豊富に含まれるので、残さず食べるようにしましょう。下の固い部分の皮をむいて、薄切りにしてから蕾と一緒に加熱します。ホクホクとして、蕾とはひと味違った味を楽しめます。

3.品種と旬

ブロッコリー(頂花蕾型)

旬:12月〜3月 / 主な生産地:茨城県(10月〜12月)、埼玉県(12月〜2月)、静岡県、愛知県(2月〜3月)、栃木県、福島県(3月〜4月)

日本でブロッコリーといえば、このタイプ。ブロッコリーには、茎から大きな花の蕾がひとつだけつく頂花蕾型のものと、太い茎のわきから枝のような茎(側枝)が出てそこに蕾ができる側花蕾型があります。頂花蕾型は寒い時期のものが、甘味があって美味。

茎ブロッコリー (側花蕾型)

旬:1月下旬〜4月上旬 / 主な生産地:九州地方

側花蕾型のブロッコリーは、側枝から切っても何度も生えてくる特徴があります。茎の部分が長く、アスパラガスに似た味わいで、スティックセニョールという名のものが、その代表種です。生産地域はまだ限られていますが、近年、春になると束になって出回るようになってきました。

紫ブロッコリー

花蕾が紫色のブロッコリーです。紫は、抗酸化作用で知られるポリフェノールの一種、アントシアニンの色ですが、ゆでると緑色になります。極寒にさらされることで、寒さから身を守ろうとアントシアニンを出すと考えられています。寒さにさらされている分、甘味も強いのが特徴です。

ロマネスコ

ブロッコリーとカリフラワーの中間種、ロマネスコについてはコチラ。

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