正式名称「トメアス総合農業協同組合」。
ブラジルパラー州トメアス地区に入植した日本人が1949年に設立した公認組合で、
農業経営多角化に取り組み、
これまで約10,000人の直接・間接的な雇用を生み出しています。
C.A.M.T.A.の推進する森を作りながら農作物を育てる農法、
アグロフォレストリー(Agroforestry)が現地の多くの組合員でも実践されており、
持続的農業モデルとしてブラジル国内だけでなく世界でも注目されています。


黒胡椒栽培の歴史
黒胡椒栽培の始まり
1929年、日本人189名が初めてブラジルのパラー州トメアス地区に入植し、明日を生きていく事も困難な状況下で原生林の開墾を行っていました。そんな中、1933年に入植した日本人が、シンガポールで偶然購入した黒胡椒20株を持ち込み、栽培を開始しました。栽培技術の確立に努力を重ね、増殖に成功しました。


持続可能な農法の確立
1953年頃には相場は最高潮に達し「黒いダイヤ」と呼ばれる時代が訪れ、トメアスに移住した日本移民に経済的な安定をもたらしました。その後、疫病により壊滅的な打撃も受けましたが農業経営多角化に向け、畑から絶え間なく収穫が得られる
アグロフォレストリー農法を編み出し、持続可能な運営取り組みとして強化され、現在に至ります。

アグロフォレストリー
農法とは
農業(Agriculture)と森林(Forestry)を
組み合わせた造語で、
森を作りながら農作する方法です

森林保全への期待
従来の農家は焼き畑でジャングルを開墾し、約3年間使用した後、新たに土地を移動し近隣のジャングルの開墾を繰り返していました。「アグロフォレストリー農法」は同じ土地で収穫期が異なる黒胡椒やカカオなどの熱帯作物とマホガニーなどの樹木を混植することで、長く一つの土地を使用するため、従来の農法に比べ森林保全が可能で、それに伴うCO₂削減や生物多様性保全を期待できます。

▲ アグロフォレストリ-農法で栽培される黒胡椒
地域経済貢献へ
また、短期作物、中期作物、高木を組み合わせて栽培するアグロフォレストリー農法により、農家は常に収穫が可能となり、収入の安定化につながります。これが雇用機会の創出、収入確保による生活水準の安定にもつながっており、アマゾン地域での重要な課題である「貧困問題」にも貢献し、治安の健全化が期待できます。

▲ 黒胡椒の収穫風景
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耕作が放棄された
荒廃地を整える -
胡椒の苗や、
一年生の野菜などの
作物を栽培する -
収穫期が異なる作物や
樹木を混植することで
絶え間なく収穫ができる -
様々な樹木が共存する
自然の森のような
生態系が完成します
社会貢献活動
『日々の生活から
地球全体の幸せを考える』
この製品に含まれる全ての胡椒がアグロフォレストリー農法で作られた胡椒ではありませんが、
全てC.A.M.T.A.から購入しています。
ハウス食品としては、森林保全につながる「アグロフォレストリー農法」を推進している
C.A.M.T.A.の歴史と取り組みに共感し、原料購入というカタチでC.A.M.T.A.を応援しています。

