地域によってこんなに違う!2020年度版「日本全国カレー白書」

ハウス食品が実施した「カレー調理実態調査」から判明した地域別のカレーの特徴についてご紹介します。カレーに使う具材やトッピング、好みの味つけなど、エリアによって面白い特徴の数々が。現地在住や出身の方のリアルな声も交えてお伝えします!
※【調査概要】調査時期:2020年1~8月、調査方法:ハウス食品(株)によるWEB調査、対象者:全国18~69歳の既婚女性で夕食にルウカレーを利用したことがある人、サンプル数:7,663人
目次
【具材】魚介、ぶなしめじ、牛肉でエリアごとに好みが分かれた!
全国でカレーに使う具材のトップ3は、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもで不動の地位を築いています。ではそれ以外の肉や魚介、他の野菜は何が選ばれているのでしょうか? 期待を裏切らない結果もあれば、意外な具材がランクインしているものも。ぜひカレーを作るときの参考にしてみてください。

【北海道エリア】具材に魚介を使う率No.1
北海道エリアではカレーの具材に魚介を使用する率は6.8%。全国平均が1.8%なので、それに比べると約4倍という結果に! 魚介は比較的高級な食材が多いので、他のエリアの人からすると、とてもうらやましい調査結果なのではないでしょうか。

僕も、えびの出汁を使った魚介カレーを作ります。北海道で有名なスープカレーも、えび出汁や魚介を具材に使ったものが多いです。
【東海・北陸エリア】具材にぶなしめじを使う率No.1
具材のトップ3は、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもですが、なすやぶなしめじも1割程度を占めています。中でも、東海・北陸エリアではぶなしめじを使う率が全国一という結果に。ぶなしめじのしゃきっとした食感は歯ざわりもよく、またヘルシーなので健康面でも◎。まだ試したことがない人はぜひ試してみては?

名古屋で生まれ育ちましたが、私の実家のカレーにもぶなしめじが入っていました!
【関西エリア】お肉に牛肉を使う率No.1
カレーに使う肉と聞いて思い浮かべるのはどんな肉ですか? 全国平均では、豚肉、牛肉、鶏肉の順番で支持されていますが、関西エリアではなんと約6割の人が牛肉を選んでいます。一般的に、東は豚肉、西は牛肉と言われていますが、それを証明するような結果がでました。

カレーと言えば牛肉でしょ! 「豚肉は?」と言われたら、「それはもはやカレーではなくポークカレーやん!!」……というツッコミを入れます(笑)
【トッピング】福神漬けなどの王道から、ゆでたまご、チーズまで好み色々!
盛りつけたカレーライスに彩りを添えるのが、カレーの上にのせるトッピングと、らっきょうや福神漬けなどの添え物。見た目の変化はもちろん、味の変化も楽しめるとあって、地域によって異なる個性豊かな調査結果が明らかに!

【東北エリア】薬味に福神漬けを選ぶ率No.1
カレーに添える薬味の代表格と言えば、福神漬けとらっきょう。東北エリアでは福神漬けを添える人の割合が4割強と、なんとらっきょうを選んだ人の数と比べて4倍近いことが分かりました。ちなみに、全国平均でも、らっきょうより福神漬けを選ぶ人が多いという結果に。

実は、昔は漬物が苦手だったので、福神漬けは添えていませんでした……。でも、通っていた学校の学食のカレーには、当たり前に福神漬けが添えられていましたよ。
【東京エリア】トッピングにゆで卵を選ぶ率No.1
カレーをご飯の上にかけて、その上にゆで卵やチーズをトッピングする人も多いのではないでしょうか。ゆで卵をトッピングする人の割合が、堂々の全国1位に輝いたのは東京エリアです。

毎回ではないけど、家でもお店でもゆで卵をトッピングすることはありますね!
カレーのスパイシーさを、ゆで卵がマイルドにしてくれますよ。
【九州エリア】トッピングにチーズを選ぶ率No.1
九州エリアでは、カレーのトッピングにチーズを選ぶ人の多さがNo.1という結果に。いつものカレーも、コクとまろやかさがぎゅっと詰まったチーズをかけることで、味と風味がワンランクアップしそうです。ちなみに、福岡の門司は「焼きカレー」発祥の地と言われていて、「焼きカレー」にはチーズがトッピングされているので、この組み合わせに慣れ親しんでいる人が多いのかもしれません。

うちは家族揃ってチーズかけます! 特に2日目は、グラタン皿にごはん、カレー、チーズとのせて、オーブンで焼いて食べていましたね。
【辛さ】各家庭で“オリジナル”の辛さを追求しているエリアも!
カレーの辛さは人それぞれに好みがあるもの。それゆえ、ルウを買う時には、甘口、中辛、辛口から好みのタイプを選びますよね。しかし、買ったものをそのまま使わず、調理時にもひと工夫して「好みの辛さ」を追求しているエリアがありました。

【中四国エリア】同じ銘柄で複数の辛さをブレンドする率No.1
中四国エリアは、同じ銘柄の辛さの違うルウを複数ブレンドして、好みの味を楽しんでいる人の割合が多いということが判明。同じ銘柄なら、辛さの違うルウを混ぜても味が喧嘩することなく、好みの辛さが楽しめそう。

私は必ず同じブランドの甘口と辛口をブレンドします。それで作る自分好みの中辛が好きだからです! そのブランドの中辛とはまた違うんですよね〜。
【付録】全ランキング早見表
最後に、今回の調査結果の詳細を「早見表」にまとめてご紹介! 記事内では紹介しきれなかった情報も、ぜひチェックしてみてくださいね。

各エリアの区分けについて
・ 北海道エリア:北海道
・ 東北エリア:青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
・ 関東エリア:新潟県・長野県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県
・ 東京エリア:千葉県・東京都・神奈川県・山梨県
・ 東海・北陸エリア:岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・富山県・石川県・福井県
・ 関西エリア:滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県
・ 中四国エリア:鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県
・ 九州エリア:福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県
掲載情報は2020年12月時点のものです。