商品開発への想い

※部署・担当者・商品パッケージは2014年8月時点のものとなります。

特定原材料7品目不使用シリーズ開発 私たちの想い

アレルギーのあるお子さまのいるご家庭では、アレルギー対応メニューとそうではないメニューを分けて作られているご家庭も多く、家族で同じものを食べたいという思いや、食事の用意にご苦労されることもあるかと思います。

そこで「食物アレルギーのあるお子さまと、大人も一緒においしく食べられる」をコンセプトに、ハウス食品のロングセラーブランドを冠したカレーやシチューを、ぜひ提供したいと思い発売に至りました。

アレルギー対応カレー、シチューを発売することになった経緯を教えて下さい

ハウス食品では様々なカレーの商品を扱っており、カレーのおいしさを通じてお客さまの幸せに貢献したいと日々製品開発に取り組んでおります。そんな中で、食物アレルギーがあってカレーを食べられない方に調理型カレーを提供したいと考え、まずは、食物アレルギーのある方の割合が高い、乳幼児に向けたアレルギー対応商品をお届けしたいと思ったのが開発の始まりでした。

その後、食物アレルギーのあるお子さまがいらっしゃる方にヒアリングを実施する中で、市場にあるアレルギー対応商品は乳幼児向けのものがほとんどなので、乳幼児期以降に使用できるアレルギー対応商品がほしい、という強いニーズが確認できました。
小学校中学年・高学年くらいになってくると味覚も大人になってきます。そういった時期の方への商品が必要だなという想いを強めてきました。

また、ヒアリングの中では、「食物アレルギー対応食があるだけで嬉しい」「アレルギー対応食においしさまでは求めていない」と言われる方もおり、誰もがおいしいと感じるような商品をこういった方々にお届けしたい、と開発者魂に火が点きました。

食物アレルギーのある方においしいと感じてもらうのはもちろんのこと、食物アレルギーのない方にもおいしいと思っていただける商品を出したいと思った時に、弊社の看板ブランドのバーモントカレー、シチューミクスのブランドで展開したいと開発を始めました。

事業戦略本部 食品事業一部 チームマネージャー 荻原祐樹

開発二部 松島大祐

多くの方が一度は食べたことがあって、おいしさも知られている商品をアレルギー対応食にする上に、おいしさを再現することにおいて、注力したことはなんですか?

特定原材料7品目不使用シリーズ

カレー,シチュー

会社の看板ブランドを使った製品を作るにあたり、気の遠くなるほどの試作を重ねました。特に小麦と乳製品を使わないでいかにおなじみのおいしさを表現するかにこだわりました。
①とろみを片栗粉でつけるとあんかけのようなとろみになってしまうのですが、小麦でつけたようななめらかで少し重みのあるとろみを表現するという点
②バーモントカレーは乳製品のまろやかさもおいしさの特徴なのですが、乳製品を使わないでそのまろやかさを表現するという点
以上の2点に特に力を入れています。

バーモントブランドの製品として自信を持って世に出せるレベルの風味を目指して、500を超えるほどの試作を重ねました。最終的な社内承認日の前日の夕方にやっと配合が決定、というようなギリギリのタイミングまで味づくりを続け、バーモントカレーのおいしさを知っているメンバーも「これならいける」と認めるレベルまでなんとか作り上げることができました。

小麦や乳製品のアレルギーがあってカレーやシチューは食べられないという方にも、食べていただける製品を発売できないかと、私が担当する以前からも検討していたのですが、「小麦や乳製品を使わずにおいしさをつくる技術開発」、「原料や製造現場でのコンタミネーションを防ぐ体制確立」等に時間がかかっておりました。
今回のタイミングでもう1度チャレンジしてみようと関係部署が一丸となって取り組み、構想からは約10年の歳月を経てやっとお客さまにお届けできることになりました。

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