インドネシア

写真:インドネシア

まさに赤道直下。ジャワ、スマトラ、ボルネオ、セレベスの4つの大きな島を中心に、中小の島々からなる国です。首都のジャカルタは気温26℃〜27℃の暑気が1年を通じ、空気は割合に乾燥しています。島が集まった国だけあって種族は50余種に及びます。海岸線にはココナッツが実り、野菜、フルーツ、米も多く収穫されます。

インドネシアのカレー

(1)
クルップウダン(えびせんべい)
インドネシアの食卓に欠かせない味。ふんわりとやわらかい揚げせんべい。
(2)
サンバル(唐がらしのペースト)
唐がらしにその他のスパイスを加えて作ったインドネシア独特のペースト。家庭ごとにスパイスの配合が異なり、その家独自の味を作ります。
(3)
ナシ・カリ(ジャワ島のビーフカレー)
インドネシアのカレーには辛みがなく、粘りのないサラサラタイプ。また油を使わずに煮込むのでさっぱりした味わいです。食べる時に、好みでサンバルで辛さをつけます。

写真:インドネシアのカレー

インドネシアのカレー紀行

各種族が独自の文化圏を形成

50余種に及ぶ種族が各自の文化圏を守っているインドネシアでは食習慣も実に様々。料理は大別して、パダン料理、ジャワ料理、バク料理の3系統に分けられますが、この3本柱に各島の独自性が加わり、さらに細かく別れていきます。
国民の90%はイスラム教徒なので豚は食べず、バリ島ではヒンズー教徒が多いので牛は食べません。従って共通しているたんぱく源は鶏肉と魚介類です。

唐辛子ペースト「サンバル」は欠かせない

インドネシアでもスパイスは多用され、一般の家庭でも、唐辛子、ターメリック、カシューナッツ、アッサム(酸味のあるフルーツ。干しかためて保存する)、スレー(木の実の皮)など、約20種くらいは常備して、その家独自のやり方で用います。しかし、共通するのは唐辛子のペースト「サンバル」で、これを抜きにしてインドネシアの食生活を語ることはできません。サンバルは生の赤唐辛子をベースに各家庭の独特の配合で作られ、 食卓において、各人が料理に加えて辛みを調節します。

イラスト:唐がらしのペースト「サンバル」
唐がらしのペースト「サンバル」

ここでもスパイスは薬を兼ねる役割

スパイスは、この国でも民間療法で薬的な役割を果たしています。ターメリックはアッサムと黒砂糖の二つと組み合わせると口内炎の治療に、カンチュール(しょうがに似た植物の根)は、つぶしてレモン水に混ぜて喉の薬にと、実に多様な使われ方が見られます。

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