ズッキーニ
さわやかな風味の“小さなかぼちゃ”
形はきゅうり、食感はなすに似ているけれど、実はペポかぼちゃというかぼちゃの仲間で、実を未熟なうちに収穫したもの。収穫せずにおくと1メートル近くにもなります。低カロリーで、体内の老廃物を排出してくれるカリウムが豊富。ビタミンCやカロテンもバランスよく含んでいます。
1.どんなズッキーニ選んでる?
切り口
ヘタの切り口がみずみずしく、新鮮なものを選びましょう。切り口が乾燥してがさがさしたものは避けて。
太さ・大きさ
太さが均一で、長さは20cmぐらいのものを選びましょう。大きすぎるものは中がスカスカになっている場合があります。
皮・色
皮につやとハリがあり、傷がないもの、手触りがしっかりしており、ふかふかしていないものを選びましょう。色は、深い緑色がいいでしょう。
2.保存&下ごしらえのコツ
冷やしすぎを避けて野菜室へ
ラップか新聞紙に包み、乾燥と冷やしすぎに注意して冷蔵庫の野菜室で保存。冷えすぎると傷むので、野菜室以外に入れるのはNGです。切ると傷みやすいのでまるごと保存し、なるべく1回で使い切りましょう。
なるべく2〜3日のうちに食べ切る
ズッキーニはかぼちゃの仲間ですが、収穫してから寝かせるとおいしくなるかぼちゃと違い、日持ちがしません。できるだけ2〜3日のうちに食べきりましょう。
油との相性のよさを利用して
なすなどと同様、油との相性のよさは抜群で、フライや天ぷらも絶品です。煮込む場合も、先に油で炒めたほうがおいしくなります。油で調理すると、カロテンの吸収率アップにもつながります。
あく抜きをするときは……
あく抜きをしなくても調理できますが、気になる場合は、塩を振りかけ、水分が浮いてきたらキッチンペーパーで拭き取るか、塩水に漬けてから水分を拭き取ります。
3.品種と旬
日本では細長いものが一般的ですが、南ヨーロッパでは丸型、UFO型などさまざまなものが出回り、近年、日本のスーパーでもみられるようになりました。
ズッキーニ
旬:6月〜8月 / 主な生産地:宮崎県、長野県、千葉県、群馬県
一般的に出回っているズッキーニ。深い緑色で、見た目はきゅうりに似ていますが、生食にはむきません。フライ、天ぷら、ソテーのほか、ラタトゥイユやカレーなどの煮込みに。初夏から夏にかけて最大の産地である宮崎県産が、夏から初秋まで長野県や関東地方産のものが出回ります。
花ズッキーニ
種類はふつうのズッキーニと同じですが、花がついたまま早摘みしたもの。花の部分に、肉やチーズなどの詰め物をし、フライや蒸し物にして食べます。ヨーロッパでとてもポピュラーな食べ方で、近頃、日本にも入ってきました。
イエローズッキーニ
主要品種は「オーラム」。緑のズッキーニより皮が柔らかく、甘みが強いので、サラダやマリネなどの生食もできます。
丸ズッキーニ
ころんと丸い形で、緑、黄色、白に近いうす緑などの種類があります。形を生かし、ひき肉などの詰め物をして食べるのが一般的。焼き物、揚げ物のほか、柔らかいので生食もできます。
UFOズッキーニ(円盤ズッキーニ、アラジンズッキーニ)
UFOのような不思議な形で、緑、黄、白などがあります。薄い輪切りにして焼き物や揚げ物、詰め物をして焼くほか、サラダやマリネなど生食もできます。