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味は、口内にある味蕾という器官で感じるのですが、その数は、大人より子どもの方が多いということがわかっています。子ども時代に発達した味蕾は、ある時期を過ぎると、減ってくるのです。つまり、確かに大人はさまざまな味の経験を重ね、おいしさや味を子どもより知っているのですけれど、実は、味覚のセンサーそのものは、子どもの方が敏感なのです。「苦くて食べられな〜い」という子どもは、苦味のおいしさを知らないということもありますが、パパ&ママより実際に苦味を感じてもいるのかもしれませんね。
まずは、甘い、しょっぱい、すっぱいなど、基本味があることを教えてあげましょう。子どもが小さいうちは、同じものを食べながら、「甘くておいしいねぇ」「ちょっと苦いけれど、クセになる味だね」「酸っぱくて口の中がしゅ〜って感じるね」など、その味を大人が表現してあげるようにします。
なかには「しょっぱい」と「すっぱい」の違いがわかりにくい子どももいるのですが、こうした積み重ねから、「これがしょっぱいなのか」と理解していきます。
この同じものを味わって“共感する”ことは、よろこびにもつながりますから、“おいしいしあわせ”を感じるにはとても大切なこと。
小学校低学年ぐらいになったら、「甘いものってどんなものがあるかな?」「じゃぁ、苦いものって?」とクイズ形式にしてみるのもおすすめです。
「甘いもの……チョコレート!」なんて答えがかえってきたら、しめたもの。「チョコレートは、本当は苦いのよ。それにお砂糖を加えるから、甘いチョコレートになるの」などと教えてあげると、「え〜!」という驚きとともに、ぐんと興味をもってくれるでしょう。
そのとき、できれば実体験させてあげましょう。例えば、カカオ70%以上のビターチョコレートと、ミルクチョコレートの食べ比べをしても楽しいですね。ほかにも普通の塩と岩塩とを比べてみれば、同じ塩味にもいろいろな味があることがわかります。


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「お米はかめばかむほど甘くなる」と、聞いたことはありますか?
そう、味覚磨きの第一歩は、まさに「よくかむ」こと。
味蕾は、舌だけでなく上あごやのどにも分布しているので、よくかんで、口の中全体で味わうと、おいしさが何倍にも感じられます。五味があることを意識して食べると、味覚の感覚は開花します。すると、味覚は5つに分類されるだけでなく、砂糖醤油のような“あまじょっぱい”であったり、梅干しのような“酸っぱしょっぱい”であったり、複雑に合わさった味にも気付くでしょう。スイカに塩をふる人がいるように、甘味を引き立たせるための塩味といった効果にも気付きます。複雑な味わいが、どんどんわかるようになるのです。カレーひとくちにも、トマトの酸味や玉ねぎの甘味、魚介類や肉類のうま味など、五味がつまっています。味わってみれば、同じカレーでもルウが変われば味が違うこともわかります。そうした体験をひとつひとつ積み重ねて記憶していくことで、「おいしさのわかる味覚」が磨かれていきます。こうした味の気付きが好奇心を刺激し、食への感心をさらに高めてくれるはず。
1日3食、生涯に何万回も食事をするのです。食を楽しめた方が、人生も楽しいですよね。
ところで、カレーを表現するときによく使われる「辛い」=辛味は、5つの基本味に入っていませんでしたね。では一体・・・?
また、現在はまだ研究中だそうですが、オーストラリアの研究者(※)たちによると、第六の味覚というのが注目されつつあるそうです。なんと、「あぶら味」だとか。高カロリーとわかっていても好んでしまうのにはワケがあるのかもしれませんね。今後の研究に注目です!
(※)オーストラリアのディーキン大学、アデレード大学、ニュージーランドのマッセイ大学、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の共同研究による2010年の発表

味を表現する言葉はたくさんあります。
下記に挙げたのはほんの一例。様々な味を体験させてあげながら、
それを表現する言葉も一緒に教えてあげたいですね。

味覚の先進国フランスでは、1990年から小学生を対象に「味覚の授業」が行われています。その授業を現地で体験し、日本でも味覚の授業を実践している日本味覚教育教会会長の著書では、味覚の授業の進め方が具体的に書かれています。
〜しょっぱい。すっぱい。にがい。あまい。〜 子どもの五感をめざめさせる「味覚の授業」
著者:内坂芳美
合同出版/1,365円
















