ハウス食品はトランス脂肪酸の減少に取り組んでいますか。
はい。既に取り組んでいます。製品毎のトランス脂肪酸について、下記にご案内しています。
- トランス脂肪酸は、主に液体状の油脂を固体化するための水素添加という過程で発生します。油脂を液体から固体化することで、調理時の計り易さ付与、サクッとした食感作り、貯蔵性及び品質安定性の向上(油脂の劣化防止)など、様々な機能に利用されてきました。
- 一般的に、カレーやシチューのルウ商品を固める際に、トランス脂肪酸を含む油脂が利用されてきました。また、スナック商品の揚げ油にも、油脂劣化防止の観点から、トランス脂肪酸が含まれた油脂が使用されてきました。
- ハウス食品では1995年頃からカレー・シチュー・ハヤシ等のルウ商品やスナック商品に含まれるトランス脂肪酸の低減化に取り組んで参りました。
- 2002年より一部実用化をスタートし、現在に至っています。代表的な、ハウス食品の商品に含まれるトランス脂肪酸含量(分析値例)は下記の表のようになります。
- すでにトランス脂肪酸表示が義務化されているアメリカでは、トランス脂肪酸含量が、0.5g以下/1食であれば、「トランス脂肪酸 0g」と表記できると定められています。下記のハウス商品は、アメリカの表記に準ずれば「0g」となります。
1日あたりのトランス脂肪酸含量 | 1日の摂取エネルギーにしめる割合 | |
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WHO/FAOの目標値 | 日本人では、約2g以下 | 1%未満 |
ハウスの家庭用商品 | 1食あたりに含まれるトランス脂肪酸含量 | 1日の摂取エネルギーにしめる割合 |
---|---|---|
【ルウ】 | ||
プライムバーモントカレー プライムジャワカレー |
0.01g | 0.005% |
バーモントカレー こくまろカレー ジャワカレー |
0.12~0.15g | 0.05~0.07% |
シチューミクス 北海道シチュー(クリーム) |
0.03~0.12g | 0.01~0.05% |
完熟トマトのハヤシライス バーモントハヤシ こくまろハヤシ |
0.11~0.13g | 0.05~0.06% |
【レトルトカレー】 | ||
咖喱屋カレー カレーマルシェ |
0.27~0.35g | 0.12~0.16% |
【スナック】★スナック商品は一袋あたりの含有量 | ||
とんがりコーン(75g) オー・ザック(75g) |
0.05~0.08g | 0.02~0.04% |
【備考】 上記表は分析値例を記しています。
(参考資料)日本でのトランス脂肪酸の摂取量(1日1人あたり)
摂取量 (g) |
1日あたりの総エネルギー摂取量の割合(%) | 推定方法 | トランス脂肪酸含有量の調査年 | |
---|---|---|---|---|
日本(平均) | 0.7 | 0.3 | 注:積み上げ方式 | 2006年 |
米国(成人平均) | 5.8 | 2.6 | 注:積み上げ方式 | 1994~1996年 |
EU(男平均) | 1.2~6.7 | 0.5~2.1 | 注:積み上げ方式 | 1995~1996年 |
EU(女平均) | 1.7~4.1 | 0.8~1.9 | 注:積み上げ方式 | 1995~1996年 |
オーストラリア (2歳以上平均) |
1.4 | 0.6 | 注:積み上げ方式 | 2006年 |
ニュージーランド (15歳以上平均) |
1.7 | 0.7 | 注:積み上げ方式 | 2006年 |
積み上げ方式
食品のトランス脂肪酸含有量と国ごとの1日1人あたりの食品群別摂取量調査から推計
(日本は食品安全委員会が平成16年度報告した国民健康・栄養調査での平均値を参考)
食品安全委員会は、日本人の摂取エネルギーに占める割合が1%を越えておらず、リスクは低いと評価しています。ただし、データは平均値であるため、偏った食事をしている場合は、平均を大きく上回る可能性があり、今後も、国内外の知見を蓄積する必要があると指摘しています。
【関連FAQ】
Q.トランス脂肪酸とは何ですか。