過去のカレーフォーラム

1999年(平成11年)から始まり、各界の第一人者の皆さんとともに、情報を発信してきた「カレー再発見フォーラム」。これまで行われた貴重なディスカッションの要約です。

第10回カレー再発見フォーラム

「脳科学からみたカレーのチカラ」- 国民食”カレー”は、脳に何を刻み、何を刺激しているのか

開催日時

2011年7月26日

講演者

  • 脳科学者 茂木健一郎氏
  • 実験協力 株式会社センタン

講演内容

脳科学者の茂木氏により、カレーを食べることによって脳へ与える影響に関する実験が行われ、今回のフォーラムでその結果についてご説明いただきました。茂木氏より「カレー(スパイス)を摂取すること、香りを嗅ぐことは脳の司令塔を活性、神経活動を向上させてIQを7上げる」というご報告があり、さらに「例えば家族一緒にカレーを食べることで、おいしい、うれしいといった感覚を持つこと、温かいものを飲んだり食べたりすることの脳へのプラスの影響などからも、今後、様々な視点で“カレーと脳”における発見が期待できるでしょう」と、新たなカレーの可能性についてお話がありました。

講演される茂木健一郎氏
講演される茂木健一郎氏

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第9回カレー再発見フォーラム

「メタボリックシンドローム予防の可能性」- カレーの香りを形づくるフェヌグリーク研究の最新報告

開催日時

2008年4月16日

講演者

  • 京都大学大学院農学研究科教授 河田照雄氏
  • インド家庭料理研究家 ミラ・メータ氏
  • *レシピ開発協力:「分とく山」総料理長 野崎洋光氏

講演内容

2008年から特別健康診査の対象となった「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」をテーマに、河田氏にお話しをうかがいました。そして講演のなかでは、スパイスによるメタボリックシンドローム予防の可能性として、カレーの香りを形づくるフェヌグリークが代謝能力を高めることを発見した、河田氏の研究成果を発表いただきました。さらにメータ氏から、インドでは体から毒素を排出するといわれるフェヌグリークの活用法についてご紹介いただき、メータ氏と野崎氏のお二方より食生活改善のためのカレーをご提案いただきました。

京都大学大学院農学研究科教授 河田照雄氏
講演される河田照雄氏
インド家庭料理研究家 ミラ・メータ氏
講演されるミラ・メータ氏

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第8回カレー再発見フォーラム

「認知症と食生活の関係を探る」-"もの忘れ外来"臨床医が注目するカレースパイスの可能性

開催日時

2007年7月6日

講演者

  • 金沢大学大学院 医学系研究科神経内科教授 山田正仁氏
  • インド・スパイス料理研究家、キッチンスタジオ「ペイズリー」 主宰 香取 薫氏

講演内容

カレーに最も多く含まれる香辛料「ターメリック」の成分「クルクミン」が、アルツハイマー病の原因とされる異常タンパク質を分解する作用があることを米国神経科学研究誌に発表された山田氏をお迎えし、認知症の現状と、認知症と食生活などのライフスタイルの関係について、世界で発表されている最新知見の紹介を交えながら、その食生活のあり方についてご紹介いただきました。また、インド料理研究家の香取薫氏より、アルツハイマー病に罹る確率がアメリカ人の 1/4というデータもあるインド人の食生活についてご紹介いただきました。

金沢大学大学院 医学系研究科神経内科教授 山田正仁氏
講演される山田正仁氏

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第7回カレー再発見フォーラム

「機能性食品としてのターメリックの可能性—ウコンの名で日本に定着してきたターメリック

開催日時

2004年5月27日

講演者

  • 名古屋大学大学院 生命農学研究科 教授 大澤俊彦氏
  • 千葉科学大学 薬学部 教授 木島孝夫氏
  • ノンフィクション作家 井上宏生氏

講演内容

ターメリックは、日本のカレーには欠かせないスパイスの1つで、その分量もかなり多いものです。ウコンの名で、日本でも古くから(主に漢方薬として)親しまれてきました。今回はターメリックが原産地インドから日本に至るターメリックの道のりについて井上氏に、生薬としてのターメリックの可能性について木島氏に、機能性食品としてのターメリック研究の最新知見について大澤氏に、それぞれご自身の研究成果を交えたお話しをうかがいました。

写真:講演される大澤俊彦氏
講演される大澤俊彦氏

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第6回カレー再発見フォーラム

「自律神経活動がエネルギー代謝に及ぼす影響—小児肥満とカレーの効能」

開催日時

2002年5月14日

講演者

  • 京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 森谷敏夫氏

講演内容

肥満は生活習慣病の大きなリスクファクター(危険因子)です。今回はこの肥満、中でも最近増加傾向を見せている小児肥満を中心に、肥満と大きく関わっている自律神経の働きなど肥満のメカニズムについてお話しいただきました。さらに、森谷氏が実施された臨床試験の結果、カレーには食後の熱産生(余分な脂肪を燃やして熱にする働き)を活発にしてエネルギー代謝を促進させる作用が認められたことなどについても発表していただきました。

写真:森谷敏夫氏の講演風景
森谷敏夫氏の講演風景

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第5回カレー再発見フォーラム

「カレーによる冷え症改善の可能性」

開催日時

2001年7月11日

講演者

  • 財務省印刷局東京病院・内科、東洋医学センター医長 吉田章氏

講演内容

今回は、多くの女性の悩みのタネの「冷え症」を取り上げました。「冷え」は、第4回のテーマであった「未病=病気になる前のからだの変化や変調」の中でも代表的な症状の一つです。まず「冷え症」のメカニズムのお話しからはじまり、実際の冷えに対する対策のための心がけについて、さらに、吉田氏のご協力のもとに実施された、カレーによる冷え改善効果の実験結果についてもお話しいただきました。

写真:講演される吉田章氏
講演される吉田章氏

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第4回カレー再発見フォーラム

「未病医学における食養の知恵」

開催日時

2001年5月28日

講演者

  • 富山医科薬科大学 名誉教授 難波恒雄氏

講演内容

中国医学やインドの伝統医学アーユルヴェーダでは、「未病=病気になる前のからだの変化や変調」の段階で直し、病気にならないようにする「食養」の思想をとても大切にしますが、こうした考え方は、今後日本でも重要な課題となると思われます。そこで今回は、和漢薬の第一人者・難波氏をお迎えして、中国医学、未病医学についてお話ししていただくとともに、食養の視点から見たカレーの価値についても興味深いお話をいただきました。

写真:講演される難波恒雄氏
講演される難波恒雄氏

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第3回カレー再発見フォーラム

「東洋医学からみたカレーと健康」

開催日時

2000年5月24日

講演者

  • 東京大学 医学部 生体防御機能学 助教授 丁宗鐵(ていむねてつ)氏

講演内容

第2回で、丁氏にお話しいただいた「カレーの脳血流量及び身体生理諸機能への影響」についての実験結果の第2弾。カレーの脳内血流促進効果についてさらに検証を進められ、その結果脳内血流と脳の機能改善に関するカレーの可能性を示されました。その一方で、カレーはあくまで「食べもの」であり、体の機能のために食べるのではなくおいしく楽しく食べることが大切とのアドバイスもいただきました。

写真:丁宗鐵氏の講演風景
丁宗鐵氏の講演風景

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第2回カレー再発見フォーラム

「東洋医学からみたカレーの可能性」

開催日時

1999年10月27日

講演者

  • 東京大学 医学部 生体防御機能学 助教授 丁宗鐵(ていむねてつ)氏

講演内容

カレーに使われているスパイスの多くは東洋医学の分野では生薬、漢方薬として使われています。今回は、東洋医学的に見てもカレーは興味深い料理とおっしゃる丁氏に、漢方の基本的な概念をはじめ、生薬、漢方薬についてわかりやすく解説していただきました。また、丁氏は「カレーの脳血流量及び身体生理諸機能への影響」について実験をされましたが、その結果についても、カレーを食べた人と粥を食べた人の比較を具体的な実験結果の数字を示されながらお話しくださいました。

写真:講演される丁宗鐵氏
講演される丁宗鐵氏

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第1回カレー再発見フォーラム

パネルディスカッション 「スパイスの魅力とは?」

開催日時

1999年7月21日

パネルディスカッション参加者

  • 名古屋大学大学院 生命農学研究科 教授 大澤俊彦氏
  • インド料理研究家 ミラ・メータ氏
  • ハウス食品フードアドバイザー 碧海酉癸氏(当時)
  • コーディネーター 木元教子氏

講演内容

カレーにはたくさんのスパイスが使われています。フォーラムの第1回目はこのスパイス一般にスポットをあてていろいろな視点からアプローチしました。まずスパイスが毎日の食生活に欠かせないものになっているインドにおけるスパイスの使われ方、インドの食生活についてインド料理研究家ミラ・メータ氏に、そうしたスパイスがもつ生理調節機能について、ターメリックを例にあげながら、専門的なお立場から大澤氏にお話ししていただきました。そして私たち日本人はこれからどんなふうにスパイスとつきあっていったらよいかといったお話を、長年ヒーブとして消費者とメーカーを結ぶ役割を担っておられた碧海氏にうかがいました。

パネルディスカッションでしたが、ここでは、お三方にお話しいただいた内容をテーマ別にまとめてあります。
写真:パネルディスカッションが行われた会場風景
パネルディスカッションが行われた会場風景

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