ハウスの出張授業

スパイスについて(その1)

カレーには欠かせない存在のスパイス。スパイスは、それぞれに特有の色や香り、刺激的な辛味などを持ち、カレーの味わいをより深いものにしてくれると同時に、その効用は、健康を考える上でも、重要な役割を果たします。また、スパイスは古代エジプトのミイラに使用されたり、防腐剤として使用されてきたりと、調味料だけではなく、人々の暮らしの中に根付いています。古来より宝石のように扱われ、戦争まで引き起こしたスパイスの歴史や使われ方などの学習を通して、医食同源はもとより、国際理解の幅を広げることができます。

スパイスを求めたヨーロッパ

スパイスの語源はラテン語のspeciesで、「特別の種類」という意味を持ち、その意味通り中世以前(~10世紀)のヨーロッパでは金銀宝石と同じくらい価値のあるものとして珍重され、その薬効から医学の分野でも広く用いられてきました。そこで、ヨーロッパの各国は、インドへの航路開拓を積極的に始めました。そして、ヴァスコ・ダ・ガマやコロンブスが活躍した14世紀~15世紀の大航海時代を経て東西の交流はしだいにさかんになりますが、やがて西洋は帝国主義の時代に入り、ポルトガルをはじめと してスペイン、オランダ、イギリスなどの国々がスパイスを独占しようと、数百年ものあいだ植民地の争奪がくりかえされました。この争奪戦にイギリスが勝ち残り、18世紀後半には、インドの実質的支配権を握ることとなりました。第一次大戦後、インド人自身の中から反植民地運動がはじまり、マハートマ・ガーンディーの指導のもと、反英闘争が繰り広げられました。そして第二次世界大戦後、もはや広大な植民地を維持できなくなったイギリスは、ついにインドの独立を認めることとなり、1947年8月15日インドの独立が宣言されました。

カレーに用いられるスパイスの種類

スパイスは元々“薬”として用いられてきました。また、人間は昔からその恩恵を自覚しないうちから利用してきました。カレーでいえば、その原料であるスパイスの作用には、だ液や胃液の分泌を促進する食欲増進効果、食後の発汗による暑気払いの効果などはご存じのことだと思われます。だからこそカレーは、食欲のない夏場によく食べられるのでしょう。ここでは、スパイスの代表的なものについての効用面と、カレーでの役割を紹介します。

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