ハウスの出張授業

インドについて(その1)

多様性の国インド。その多様性は、22もの言語(憲法において公的に認定された言語)が存在するということだけでなく、ベジタリアン、ノン・ベジタリアンなど、食事にも見られます。また、インドは暑い国だという認識がありますが、北部と南部ではまったく気候が異なり、1月のデリーに行けば、外に出るには薄手のコートが必要なくらいの寒さです。言語、気候、食習慣、どれをとっても日本とは異なって多様なのですが、統一のみを求めて排除する精神よりも、むしろ豊かかも知れません。その意味において、インドを学習することは、異文化を知り、尊重する意識を高めることにつながるのではないでしょうか。

カレーの語源は?

カレーの語源は、一説にはインド南部地域のタミール語で汁を意味する“カリ=Kari”に由来するといわれています。しかし、カレーの語源については、他にもヒンドゥー語で「香り高いもの」という意味の“ターカリー=Turcarri”など様々な説があり、はっきりとしたことはわかっていません。また、インドではターメリック,クミン,カルダモンなどのスパイスを調味料として用いた汁のある料理を一般的にカリーと呼びます。

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インドにはどのようなカレーがあるのだろう?

チキン・カレー

やわらかく煮込まれた骨付きの若鶏のカレー。インドでカレーによく使われる鶏はチャボほどの大きさで、放し飼いにされているものを使用しています。そのため、ブロイラーの肉とは違い、適度に身がしまっているので、噛むほどに味わい深くなります。

マトンカレー

インドで大変ポピュラーなカレー。マトン(羊肉)は、菜食主義にこだわらないヒンドゥー教徒やイスラム教徒にとって、宗教的にこれといった規制がなく、一番安心して食べられる安価な肉なのです。

キーマ・カレー

挽き肉のカレー。くせのない口当たりで、辛さとコクがほどよく調和している。主にラム(子羊の肉)の挽肉を使いますが、チキンやマトンの挽肉も使われています。

ムーング・ダール

インドには豆が15種類もあります。ダールと付けば豆のカレーです。ムーング・ダールは、サイズも歯ごたえもちょうど小粒程度の納豆に似た豆を使ったカレーです。

北インドと南インドの食文化の違いを学ぼう

猛暑の印象が強いインドも実は、その地域によってかなり差があります。たしかに南インドへ行くと、想像どおりの暑さですが、北インドに至ると、思いのほか過ごしやすい気候がつづきます。またその気候の違いは、食文化にも大いに影響します。
ここでは、気候の違いから生まれる北インドと南インドの食文化の違いを学びます。

北インドと南インドの気候の違い

日本では作物の栽培期は大きく夏と冬の2つに区分され、一年間の農作が行われています。インドでも、北インドのように夏と冬との区別がはっきりした地方では、夏作と冬作の区別があります。こうした気候は大麦、小麦の麦類、豆類、野菜類を豊かに育て、インドに多いベジタリアンの栄養源となってきました。これに対して、南インドは、夏と冬の温度差がほとんどなく、ベンガル湾に面した都市・チェンナイを例にとれば、1年の平均温度が28.3℃、湿度は71%、年間月平均降雨量は108mm程度です。5~6月の夏場には、最高気温が40℃近くにもなります。高温多湿の地の例にもれず、南インドもまた米の多作地帯です。細長いパサパサとしたタイプをはじめとして、米の種類もたくさんあります。豆(ダール)も、春雨の原料としても有名なムング豆、平たくて丸いレンズのような形をしているレンズ豆、豆の真ん中あたりにくちばし状の突起があるひよこ豆(ガルバンゾ)などの栽培が盛んです。また、忘れてはならないのがココナッツ。アラビア海側南端のケラーラ州が産出地として有名です。

北インドの料理

カシミール地方のマトン・カレーのように肉を使用した料理が多くあります。味は比較的マイルドです。主食はロティと呼ばれる小麦を挽いて練って焼いたパン。食事のあとは、シナモンやカルダモン入りの甘いチャイ(インドの紅茶)を飲むのが習慣です。

南インドの料理

北インドが比較的マイルドな味に対し、南インドの料理はとにかくスパイシーです。
また、北インドよりスパイスの種類も多く使います。主食は、ナンやチャパティよりも米がポピュラーです。コーヒーの産出地ということもあり、コーヒーも好んで飲まれています。

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