ハウスの出張授業

カレーと健康

カレーと健康は、どのような関係があるのでしょうか?「スパイスについて」の項では、カレーに入る主なスパイスの効用などを学習しましたが、ここでは、カレーというメニューが持つ健康機能をクローズアップして見ていきます。野菜摂取におけるカレーの優位性、体を温める食品をバランスよく摂ることのできるメニューとしての今後の期待を、医食同源という視点からも学習することで、健康食としてのカレーの可能性がうかがえるのではないでしょうか。

関連情報

医食同源から見たカレー

医食同源とは中国で古くから伝えられている言葉で、広辞苑をみると「病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ。」とあります。また、「医食同源」の「医」は漢方の原点である未治の医術の「医」、「食」は中国の家庭料理の「食」を意味します。つまり、「医食同源」とは、薬に頼らないで食物で健康になるべきとして、飲食物の調和を大切にし、日々の食事に疲労回復、病気治療の方法を求めた思想です。ゆえに中国の代表的料理である「薬膳」は、滋養強壮や病気の治療効果を高めるために、体質や体調に合わせた食事で病気に立ち向かう体をつくることを目的としています。だから、「食」という字は、文字のごとく「人が良くなる」と書くのです。この漢字の構成こそが、医食同源の基本となるものでしょう。そういう意味では、カレーは、医食同源を実践できる可能性のある健康料理です。カレーに使われるスパイスをみても、体力増強に役立つスパイス、疲れた体を静かに休めてくれるハーブ系スパイスなど、これらがバランスよく調合されています。また、ふだんは、なかなか食べられない野菜もカレーにするといろんな野菜がたくさん食べられます。そして、カレーは、塩分を減らすことができる食品としても、注目されています。

野菜を十分に摂取できる調理法・カレー

生野菜だけで、1日の野菜摂取目安量(緑黄色野菜100グラム、淡色野菜200グラム)を満たすのは難しいことです。やはり、野菜をおいしく、そしてたくさん食べることができるように、メニューや 調理法に工夫が必要です。この点で、カレーは野菜を大量に摂るために最適の料理と言えるでしょう。

体を温めるカレー

カレーは確かに「体を温め」ます。レッドペパーやガーリック、ペパー、ショウガなど「体を温める効果」のあるスパイスが多種類入っているためです。またショウガなどは、加熱によってその効力を増すことも知られています。カレーのような「体を温めるメニュー」を定期的に食べ続けることは、「冷え」の体質改善の点からも意味のあることでしょう。ただし、「体を温める食べ物」ばかりを摂るのはかえってよくないということもあります。カレーを例に取ると、「体を温めるスパイス」といっしょに、ヨーグルトやトマトなど「体を冷やす具材」を適量、組み合わせた方がバランスがよいのです。

関連図書

『カレー三昧』

<著:森枝卓士 雄鶏社 1,200円(税込)>
インドカレーからカレー南蛮まで、カレーに関する様々な知識を紹介しています。
特にスパイスのレシピ表は、圧巻。

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